FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦オースティンは16日、公式予選が行われ、マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組7号車アウディR18がポールポジションを獲得。2番手にルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組8号車アウディR18が続き、アウディ勢がフロントロウを独占した。
7号車はファスラーが1分45秒981、ロッテラーが1分45秒703を記録。平均で昨年のポールタイムを上回る1分45秒842となり、デュバル/ジャービスがアタックした8号車に対し、0.141秒のギャップをつけてポールを獲得した。
予選3番手はティモ・ベルンハルトとブランドン・ハートレーがアタックを担当した1号車ポルシェ919ハイブリッドが獲得。トップの7号車とは0.718秒差となっている。
ポルシェのもう1台、2号車919ハイブリッドはニール・ジャニがアウディ勢に迫るタイムを記録していたものの、アタックラップでコース外を走行したと裁定され、ベストタイムが抹消されてしまう。
これによりステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉組6号車トヨタTS050ハイブリッドが4番手に浮上。2号車ポルシェが5番手、タイヤを温存する戦略に出た7号車トヨタが6番手となっている。
LMP2はポイントリーダーのシグナテック・アルピーヌの36号車アルピーヌA460・ニッサンがクラス2番手の44号車オレカ05・ニッサンに1秒近いギャップをつけて今季初ポールを獲得。
今季4回ポールを獲得しているG-ドライブ・レーシング26号車オレカ05・ニッサンはアタックを担当したアレックス・ブランドルがコース外走行を複数回繰り返したためにタイム抹消のペナルティを受け、最後尾からのスタートとなった。
LM-GTEプロクラスは公式練習で好調ぶりを発揮していた地元フォードGT勢がやや失速。代わって、過去2戦でポールを獲得しているアストンマーチンの1台、ニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組95号車がトップタイムをマーク。AFコルセの71号車フェラーリ488GTEが2番手、66号車フォードGTが3番手となっている。GTEアマクラスのポールポジションは98号車アストンマーチンV8バンテージだった。
WEC第6戦の決勝レースは現地17日の17時にスタートする。