2016年F1第15戦シンガポールGPのフリー走行1回目が9月16日(金)、現地時間18時から行われた。トップタイムはレッドブルのマックス・フェルスタッペンがマーク。
セッション開始と同時に各車インストレーションラップを行うなか、ジェンソン・バトンがピットレーンの入り口でストップ。バトンはコースマーシャルにマシンを押され、自らのガレージに戻されてしまう。
バトンのマシンがガレージに収まるまでバーチャル・セーフティーカーが導入されたが、これはすぐに解除となり、セッションは再開される。多くのマシンがウルトラソフトタイヤで走行を再開し、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのメルセデス勢が早くもワン・ツー体制を築く。
30分を過ぎたところでセバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンがメルセデスの2台に割って入り、トップ6をメルセデス、フェラーリ、レッドブルが構築。ただし、コース上は非常に埃っぽく滑りやすい状況で、ベッテルやフェルスタッペン含む多くのドライバーがコーナー出口で、リヤタイヤをウォールに軽くヒットさせる場面が見られた。
セッション開始直後にストップし、スロットル系のトラブルとの情報が入っていたバトンもコースに復帰し、無事にタイムの計測を済ませるが、ハースのロマン・グロージャンはまったく走行を行えず。深刻なマシントラブルを抱えている模様で、グロージャンは走行を断念してしまう。
残り約30分のところで、フェルスタッペンとダニエル・リカルドがワン・ツー。ベッテルがそれに続く。トロロッソの2台も好調で、6番手、7番手タイムをマークしながら周回を重ねる。マクラーレンはアロンソがタイムシートの11番手に位置しながら、スーパーソフトタイヤで連続走行。バトンはスロットルの不調を訴えつつも、周回を重ねた。
セッションの残り時間も少なくなり、各車それぞれセットアップを進めるなか、残り12分のところでロズベルグがクラッシュ。ターン18の進入でブレーキングをミスし、フロントウイングを破損してしまう。ロズベルグは自力でピットに戻るが、残りの走行時間を失ってしまった。
その後も上位勢に大きな順位変動はなく、レッドブルがワン・ツーでセッションを終え、3番手にベッテル、メルセデス勢がその後ろに続いた。
90分間のセッションを終えて、トップはフェルスタッペン。以下リカルド、ベッテル、ハミルトン、ロズベルグ、ライコネン、サインツ、クビアト、マッサ、グティエレスがトップ10。
シャシー性能が重要視されるマリーナ・ベイ市街地サーキットで、レッドブルが速さを示す結果となった。
シンガポールグランプリ金曜フリー走行2回目は、現地時間21時半、日本時間22時半から行われる。