先日アニメ化が発表された、黒乃奈々絵によるマンガ『PEACE MAKER 鐵』。最新第11巻が9月14日に発売されて間もない本作だが、そのアニメーション制作を『Steins;Gate』や『Re:ゼロから始める異世界生活』などを手掛けるWHITE FOXが担当することが判明した。
『PEACE MAKER 鐵』は『新撰組異聞PEACE MAKER』の続編にあたる作品。安政から明治にかけて実在した新選組隊士・市村鉄之助を主人公に、『新撰組異聞PEACE MAKER』では彼の新撰組入隊から池田屋事件まで、『PEACE MAKER 鐵』は池田屋事件の3ヶ月後からを、細部にアレンジを加えつつも史実に沿うストーリーで描き出している。既に一度アニメ化を果たしているほか、俳優の須賀健太主演で2010年にドラマ化。2007年以降から幾度となく舞台化も行われている。シリーズ連載開始から15年以上を経た今もなお、根強く支持され続けている作品だ。
今回再アニメ化を担当するWHITE FOXは、2007年4月設立のアニメ制作会社。『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』で知られる制作会社のオー・エル・エムにて、チーム「OLM TEAM IWASA」のプロデューサーを務めていた岩佐岳が独立し、2006年の『うたわれるもの』メインスタッフらとともに立ち上げた。難解かつ複雑な内容の原作を見事にまとめ、劇場アニメ化も果たした人気作『Steins;Gate』のほか、魔王・勇者ジャンルにお仕事コメディを組み合わせた異色のファンタジー『はたらく魔王さま!』、喫茶店を舞台とした美少女系の日常コメディ『ご注文はうさぎですか?』といったヒット作を多数手掛けている。10月には同社初の完全オリジナルアニメとなる『装神少女まとい』が放送予定。勢いに乗る制作会社だけに、『PEACE MAKER 鐵』がどのようなアニメーションとして描かれるのか、いっそうの注目を集めそうだ。
最新第11巻では、市村鉄之助が幕臣・勝海舟と会話するという気になる展開を見せた本作。アニメ情報は今後さらなる詳細が公開されていくだけに、ますますの盛り上がりとなりそうだ。
『PEACE MAKER 鐵』
(C)黒乃奈々絵/マッグガーデン