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追い詰められたクビアト、シンガポールからの数戦が「将来への鍵」

2016年09月15日 12:21  AUTOSPORT web

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移籍後のスランプが続くクビアト
ダニール・クビアトは、混乱に満ちた2016年のF1シーズンに「追い詰められていた」ことを認めている。 

 今季序盤、クビアトはマックス・フェルスタッペンに自身のシートを奪われ、古巣のトロロッソへと出戻ることとなった。移籍後のスペインGPからの成績を比較すると、チームメイトのカルロス・サインツJr.がこれまでに26ポイントを獲得しているのに対し、クビアトは2ポイントと低迷している。

 8月上旬からのサマーブレイク前のクビアトは、マシンからも良い感触を得られず、自身の将来を懸念していたと言う。

「輝かしい未来なんて、ないみたいに思っていた。正直に言えば、本当に休息が必要だったんだ。ストレスや考えごと、プレッシャーなどが蓄積している状態だった。そういったものが積み重なりすぎて、追い詰められた状態にあったけれど、気持ちを開放することはできていた」

「チームにとって、この2戦(高速サーキットのスパとモンツァ)が、マシンに合わないものであったことは不運だった。僕は目立たなかったけれど、物事を最適化することに取り組んでいた。エンジニアも冷静になっていたのが良かった」

「これからの3戦か4戦はコース特性がマシンに合うので、よりポテンシャルを発揮できる。簡単なことではないけれど、事態を正しい状態に戻す必要がある。そしてコースに出て、楽しもうと思う」

 レッドブルのジュニアドライバーであるピエール・ガスリーは、GP2でランキングトップに付けている。クビアトは今後の数戦が、将来に向けての鍵となることを理解している。

「当然ながらレッドブルは僕(の将来)に関して、大きな影響力を持つ。F1は、何が起きてもおかしくないスポーツだ。これまでの5年間は浮き沈みが激しく、この6カ月間は、事態が大きく異っていた。仕事をする上で、快適だったとは言えない」

「自分のポテンシャルは発揮できていると思うので、なにも問題はない。コースに出ているときは、すべての時間を楽しんでいるよ。集中できているし、エンジニアとも上手く仕事ができて、マシンの限界にどんどん近づけている。これまでのベストなレースはバクーとモナコだったから、(もうひとつの市街地コースである)シンガポールでも、そうなることを望んでいる」