元F1ドライバーでCARTチャンピオンのアレッサンドロ・ザナルディが、リオデジャネイロ・パラリンピックの自転車競技に参加、自身3つめの金メダルを獲得した。
イタリア出身のザナルディは、1991年から1994年にF1に参戦。1996年からCARTに転向、1997年と1998年にタイトルを獲得した。1999年にF1で活動した後、2001年にCARTに復帰するが、9月15日、ドイツ ラウジッツリンクでの大クラッシュにより一時は生命が危ぶまれるほどのけがを負い、両足を切断した。
しかしザナルディはその後もWTCCでレースを継続。ハンドサイクルでのパラリンピック出場を目指し、WTCCから引退した後、ロンドン パラリンピックで、H4ロードタイムトライアル、ロードレースの2部門で見事、金メダルをつかんだ。
14日、リオで行われたハンドサイクル H5タイムトライアルにおいてザナルディは優勝を果たし、3つめの金メダルを勝ち取った。
「長い道のりだった。ロンドンでのパラリンピックが終わった翌日から、この旅路が始まったんだ。その日、僕は人生における新しい領域を目指そうと決めた。それがリオだった」と現在49歳のザナルディ。
「何年も準備にあたり、ここに来た。僕が好きなタイプのコースではないけれど、最終的には金メダル獲得という素晴らしい経験を味わうことができて、最高だ」
「1周目を終えた時点では3位で、トップから20秒も遅れていた。厳しい状況だった。それでもプランに従って、こぎ続け、プロジェクトを実行した。だからこそ、2.7秒差で金メダルをつかむことができて、より一層感慨深い。本当に本当にハッピーだ」
水曜のタイムトライアルに続き、ザナルディはロードレース、ロードリレーにも出場する予定だ。