9月14日、鈴鹿サーキットで2017年からの新スーパーGT500クラス規定に則ったレクサスLC500、ニッサンGT-Rという2台のマシンがシェイクダウンを行った。
スーパーGT500クラスは2017年から新たに、高まるコーナリング性能を抑制する方向でダウンフォース削減を盛り込んだ新規定を導入する。これに則った新車両として8月26日には鈴鹿でレクサスが新型スポーツクーペのLC500をベースとしたマシンを公開していた。
鈴鹿でのお披露目時には展示のみで走行がなかったレクサスLC500だが、9月14日に鈴鹿で改めてシェイクダウンが行われた。この走行にはLC500とともに、ニッサンGT-Rの2017年規定車両も登場した。
ニッサンGT-Rの17年車両は、この日の鈴鹿が世界で初めて公の場に姿を現したことになる。ベース車両はこれまで同様のGT-Rだが、フロントのグリル部分やリヤエンドが市販のMY17のものに改められている。
また、短くなったフロントスプリッターやリヤディフューザーを中心に、17年規定への対応が見て取れる。いわゆる“デザインライン”下部は擬装がされているが、細かい16年車両からの変化も。このあたりは、9月23日発売のオートスポーツNo.1440でお届けする予定だ。
2台の新GT500マシンが揃ったこの日の鈴鹿はうす曇りで、時間帯によっては陽も射すコンディション。午前は9時から走行開始となったが、先にコースインしたのは松田次生がステアリングを握った230号車ニッサンGT-R。次いで立川祐路がステアリングを握った093号車レクサスLC500がコースインした。
今回のテストは東ショートカットも使用されたが、両車とも計測2~5周ほどを繰り返しながら東ショートカットを使いピットへ。頭からピットに入れられ、すぐにシャッターが閉められる新車らしい雰囲気のテストとなった。
午後は14時から走行がスタートしたが、途中から雨が降り出すことに。開始から1時間ほどを過ぎると雨が強くなり、093号車レクサスLC500がレインタイヤを履いて周回するも、230号車ニッサンGT-Rは走行を行わなかった。
なお、093号車レクサスLC500はブリヂストンタイヤを装着し、立川と石浦宏明がステアリングを握り走行。この日は1分50秒078というベストタイムをマーク。ミシュランを履いた230号車ニッサンGT-Rは松田とロニー・クインタレッリがステアリングを握り、1分50秒659というタイムで初日の走行を終えている。