先日初めて「痛快TV スカッとジャパン」(フジテレビ系)という番組を観た。「あなたが体験したスカッとする話をドラマ化します」と銘打たれたこの番組、そのドラマシーンがすっげえ臭くて、なんか観てて泣きたくなった。
まあそれはいいんだけど、僕の観た12日放送分では、出演者に女優の広瀬すず(18)がいた。今人気の若手である。(文:松本ミゾレ)
洗濯機を買えば「何回も好きなタイミングで洗濯できるのに」
広瀬と言えば失言が多いことで知られている。昨年も番組の照明スタッフについて「どうして大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう」と発言。そのほかにもスタッフをないがしろにする言葉を繰り返し、軽く炎上したことがあった。
はっきり言えば失礼千万な話だ。ただ、この発言が仮に本心からのものだとしても、まだ若い娘さんの言うこと。普通は炎上なんかしないと思うんだけど、最近は視聴者の目もシビアになっているようで、この程度の発言でも、かなり反感を買ったようだ。
ところでこの日の「痛快TV スカッとジャパン」に、こんな再現ドラマVTRが流れた。コインランドリーで割り込みをしたり、洗濯機から他人の洗濯物を勝手に出してしまったりする迷惑おばさんの話で、内容としては本当にくだらないものだ。
だが、VTR終了後、「どうでしたか?」と振られた広瀬が「洗濯機買えばいいのに」とさらっと発言した。さらに「(洗濯機があれば)何回も好きなタイミングで洗濯できるのに」とも語った。うん、僕もそう思う。
ところがこの発言が、なぜかネットで叩かれているのだ。え? 何かおかしなところあった?
いくら相手が広瀬すずだからって叩き過ぎでは?
その具体例をいくつかご紹介したい。
「すぐ引っ越す予定だったり、立地上置けなかったり、深夜しか家に居れないから回せなかったり、乾燥機目的だったり、色んな理由があるのにこの子よく感性ずれるな」
「底辺を馬鹿にするのが楽しくてしょうがないん?」
「性格悪いって言うかもう完全に常識がわからんのだろうな」
こんな感じで、わずかな発言に対して思い思いに中傷を書き込んでいる人がいる。しかし、いずれもVTRの内容を見ていれば、広瀬の発言は擁護できるものばかり。
そもそもVTRのおばさんは一人暮らしではないし、家族の洗濯物を持ち込んでいる。すぐに引っ越す予定も描かれてないし、第一におばさんは他の利用者に迷惑をかけているという描かれ方をしている。広瀬の「洗濯機買えばいいのに」発言は単純だけど、一番の解決方法だ。
そもそもこのVTRだって実話かどうかも怪しい。そんなVTRを基にした発言に、いちいち噛み付いても意味はないように思える。
昨年のテレビ局スタッフに対する広瀬の発言は、はっきり言って暴言の域だけども、今回のこれまで炎上案件にするのは、さすがに無理がある。少なくとも僕は広瀬すずは嫌いだけど、番組を観る限り、何の問題もないように感じた。