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ルノー、エンジン性能向上を実感「初めてモンツァでライバルと戦えた」

2016年09月13日 16:21  AUTOSPORT web

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ルノーエンジン搭載のレッドブルは、ライバルとの差を縮めつつある
ルノー製パワーユニットのパフォーマンス向上が、F1イタリアGPで証明された。テクニカルディレクターのレミ・タファンによると、「大きな進歩」を遂げたという。

 レッドブルとワークスチームのルノーは、モンツァでエンジン性能の向上を見せつけた。ルノーエンジン搭載車の最上位は、2015年には2.221秒あったポールポジションとの差を、1.254秒差にまで抑えることに成功。最高速でも、昨年と比較すると差を縮めている。

「トラブルのない週末を過ごせたので、エンジンに関しては鮮明なイメージをつかむことができた。メルセデスとフェラーリが前にいることは承知しているが、レースでは必要なときに問題なくオーバーテイクが可能だとわかった。大きな進歩を遂げたことを強調する出来事だったが、まだ改善の余地はある」とタファンは語る。

 メルセデスとの差は、フェラーリとの差の2倍ほどもあるとタファンは推測する。メルセデス、フェラーリ、ホンダとの差については以下のように述べた。

「フェラーリまでの距離は、あと少しだ。彼らとの差は、メルセデスとの差と比較すると半分程度だと考えている。ホンダは追いつきつつあるけれど、まだだいぶ我々の後方だ」

 ルノーは今週末のシンガポールGPで、アップデート版のエンジンを投入するか否かの決断をすることになる。信頼性とパワーの両面を向上させ、ペナルティを負うことなくシーズン末まで走ることを目標に掲げる。

「信頼性に関して言えば、幸運を祈るしかないが、良い記録が出ていることも事実だ。その部分でペナルティを受けていないエンジンマニュファクチャーは我々だけであり、これを維持していかなければならない。このレベルをシーズン中から来シーズンにかけて、キープするつもりだ」

「開発ができるという基本があるからこそ、マシンにパフォーマンスを注ぎ込むことができる。ライバルたちと比べると、我々はレースで戦える自前のシャシーやドライバーを、ようやく手にしたところだ。V6の時代を含めて、初めてモンツァで戦うことができた」

2015年と2016年イタリアGPでのエンジン性能比較
(ルノーエンジン搭載車での比較)

予選ポールポジションとのタイム差
2015年 カルロス・サインツ +2.221秒 (ルイス・ハミルトン)
2016年 ダニエル・リカルド +1.254秒(ルイス・ハミルトン)
※括弧内はポールポジション獲得者

決勝結果
2015年 ダニエル・リカルド 8位/1Lap
2016年 ダニエル・リカルド 5位/+45.295秒

最高速
2015年
予選:ダニール・クビアト 340.9km/h(-13.7km/h)
決勝:マックス・フェルスタッペン 347.9km/h(-10.4km/h)
2016年
予選:ケビン・マグヌッセン 352.2km/h(-5.4km/h)
決勝:ダニエル・リカルド 356.4km/h(-2.6km/h)
※括弧内はトップとの速度差