今やスバルのフラッグシップとして君臨するレガシィ。そのセダンボディである『B4』と、クロスオーバーワゴンである『アウトバック』が一部改良を受け、10月3日より発売開始となる。
今回の改良では、最大のハイライトとして先進安全装備の代名詞でもあるアイサイトがさらに進化。もともと最新のVer.3を搭載していたレガシィだが、先に機能強化を行っていた『レヴォーグ』や『WRX S4』に続く形でアップデートを敢行し、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の動作中に、白線認識のみならず車線内の中央をキープするようステアリング操作支援を行う「車線中央維持機能」が追加。
これに加えて、ドライバーの操作や意思に反して白線をまたいでしまうとアイサイトが認識した際に、車線逸脱を防止する「アクティブレーンキープ機能」の作動速度域を、従来までの65km/hから、60km/hに引き下げることで作動領域を拡大した。
もともとロングツーリング適性の高いシャシー性能と操縦安定性を誇るレガシィだったが、これにより長時間・長距離運転の負荷がさらに軽減されることになりそうだ。
また、悪路や寒冷地使用を想定したAWDモデルとして、冬季や低気温時の快適性にも配慮。ステアリングヒーターを全車標準装備とすることで、ドライバーの運転環境をさらに快適にする装備も追加された。
また、専用色として「オークブラウン・パール」のボディカラーが追加となったアウトバックには、水平対向ボクサーエンジンの50周年を記念する特別仕様車の第3弾として、新たに『LEGACY OUTBACK X-ADVANCE(エックスアドバンス)』が設定された。
来年1月9日から発売となる同モデルは、「本物の機能性を備えたスタイリッシュなアウトドアギア」をテーマに、撥水ファブリックと合成皮革を組み合わせて機能性を高めた専用シートを採用。運転席周りは光輝パーツによる装飾を極力排し、ステアリングやシフトブーツにイエローグリーンステッチを施し、道具感を演出した。
またエクステリアでは、アルミホイールのガンメタリック化やルーフレールとドアミラーをブラック化。サイドクラッディングに付くOUTBACKオーナメントのカラーをイエローグリーンに変え、特別感を演出している。
対するB4にもこの改良と同時に特別なモデルが追加され、9月8日より300台限定で発売される。こちらは昨年の東京モーターショーでも参考出品され、先行してWRX S4でも展開された『LEGACY B4 SporVita(スポルヴィータ)』で、イタリアの老舗革製品サプライヤーMALIOLEVI(マリオ・レヴィ)社とのコラボレーション第2弾となるモデル。
上級グレード「Limited」をベースに、タンカラーの専用本革シートを採用。ドアトリムやステアリングホイールなど、内装もシートカラーと併せて随所にタンカラーを採用すると共に、シートとドアトリムにはステッチを波型に並べて立体感を出す「カーブキルト」を施すことで、独特の陰影と美しさを表現している。
B4スポルヴィータは税込340万2000円で、前述のとおり300台限定。アウトバックのX-ADVANCEは321万8400円。そして通常グレードと上級版リミテッドは、アウトバックで320万7600~347万7600円。B4で293万7600~315万3600円となっている。