リオ・ハリアントはマノーF1のシートをエステバン・オコンに譲る形となったが、新たな支援者が出現したことにより、2017年に復帰する可能性があると本人のマネージャーが明かしている。
ハリアントは契約上の義務となっている額を準備することができず、サマーブレイク中にマノーのシートを喪失。メルセデスのジュニアドライバーであり、ルノーのリザーブも務めるオコンと交代し、現在は持参金を必要としないマノーのリザーブに就いている。マネージャーのピアース・フニセットは、シート喪失の報道が流れた後に、新たな支援者が現れたと話す。
「インドネシアでは衝撃が走り、『なぜ彼はレースに出られないんだ』と、人々は疑問を口にした。何人かは、助けになれないかと申し出てくれた。報道が人々の目を覚まし、資金が集まったものの、オコンがすでに契約を終えていた。1週間の差で間に合わなかったんだ」
「我々は政府の補助を受けており、約束された投資だったが、そこに問題があった。インドネシアからだけでなく、日本やタイなどアジア諸国の通常の企業からも支援を受けていた。すべてがまとまったころには、もう遅かった」
フニセットは、これらの支援者が来シーズンのハリアント復帰に興味を示していると述べており、今週末のシンガポールGPで話し合いを進めるという。今後は、政府の援助を必要としないパッケージを計画している。
「我々は来季に向けて動いており、あの出来事が周囲の目を覚ましたのだと、楽観的にとらえている。今では現実味を帯びてきた。時間がかかることはわかっていた。アジアの市場にF1のことを教えなければならず、少し時間を必要とした。来季に向けての話し合いは進めているが、まだ深いところまではいっていない。シンガポールにはスポンサーや、見込みのある出資者がいるので、アジアでの活動をする。これからどうなるかに注目していこう」