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堤幸彦監督『RANMARU 神の舌を持つ男』現場レポ 向井理「監督の世界観が飛び抜けている」

2016年09月13日 11:31  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2016 RANMARUとゆかいな仲間たち

 向井理主演作品『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』より、撮影中の現場レポートが公開された。


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 本作は、先日最終回を迎えたテレビドラマ「神の舌を持つ男」の映画化作品。舌で舐めるとすべての成分を分析することができてしまう特殊能力“絶対舌感”を持つ男・朝永蘭丸が、奇想天外なキャラクターたちとともに、温泉を舞台に事件を解決するミステリーコメディ。監督を『トリック』『SPEC』シリーズの堤幸彦がドラマに続きメガホンをとり、主演の蘭丸を向井理が務める。木村文乃、佐藤二朗らドラマからの続投組に加え、木村多江、市原隼人、黒谷友香、財前直見らが映画版に名を連ねた。


 「映画化することはある種の勝負と賭けになる」と、ドラマの映画化に関して語る堤監督。医者役の木村多江が、陥没穴から発見された死体を検死するシリアスな場面でも、「(死後)硬直がすごい」と言うとき、死体のズボンのジッバーを下げるという下ネタを提案する堤。佐藤が「やめろ」とツッコむが、木村多江は、そんな状況にもかかわらず「自分だけ笑いが少ないのではないか」とコメント。 堤はさらに、刑事役の落合モトキには話すとき、 フランス語の発音のように語尾に「ウイ」をつけるように提案をしたり、犯人は「りん(木村多江)だ」と騒ぐシーンでは、「リンダリンダ」の大合唱を行わせるなど、堤節が随所に現れた演出となった。


 一連の堤演出に対し、向井は「もちろんいい意味ですけど、わけのわからなさも合わせて映画はもっとスケールアッブしていて、監督の世界感がすごく飛び抜けている。僕も被害者のうちのひとりです(笑)」と言い、木村は「ドラマが終わって映画がインするまで2週間ありましたが、(その間)癒えた傷がまたえぐられるなって気持ちです(笑)。私だけでなく、スタッフのみなさんも、同じような挑戦状を渡されてがんばっているから、私も恥ずかしいとか個人的な問題を置いて、楽しくやっていかないといけない」 とコメント。一方、佐藤は「僕はわりとまともな役なのでぼーっと観ています。連ドラの三倍くらい輪をかけて強烈な方たちがでてくるので見ているだけで楽しいです。木村多江ちゃんも市原隼人くんも財前直見さんも、みんなこんなことやってくれるのかなっていうような堤さんの特殊な演出を、嬉々としてやっています。ほかの作品では見られない非常に貴重な姿が見られると思います」とコメントを寄せた。(リアルサウンド編集部)