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V6、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP…愛あるエピソードから見えるグループのあり方

2016年09月13日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 『炎の体育会TV』(TBS系)に出演し、毎回熱い姿を見せてくれているKAT-TUNの上田竜也。9月3日の放送では、紆余曲折を経て現在充電期間中のKAT-TUNについて「俺はKAT-TUNのことしか考えてない。グループってそういうものだと思ってる。一心同体だし。初めてバラバラになって色んな事のありがたみが分かる。みんなも仲間の大事さに気付いてほしい」と、ジャニーズJr.たちに思いを語っていた。


 メンバー全員で一糸乱れぬパフォーマンスを行なうことが多いからか、お互いをサポートしあってトップを目指すからか、ジャニーズグループは自分が所属するグループをとても大切にしている。今回は、“グループ愛”を感じた彼らのエピソードから各グループのあり方を考えみたい。


(関連:V6、歌とトークで見せたグループの魅力 『ミュージックフェア』出演で感じた“6人”の持ち味とは


<V6>


 デビュー後一気にブレイクをしたものの、一時期は目立った活動がなかったV6。デビュー20周年を迎えた今、長年苦楽を共にしてきた彼らの結束は堅い。2015年8月1日放送の『SONGS V6~僕らが歩んだ20年~』(NHK)で発言された、メンバーから岡田准一への言葉を取り上げてみよう。


「俺は想像できないから、岡田の背負ってるもの(プレッシャー)とか。大変だなーとは思うけど、だからこうやって集まってる時くらいは、何も考えずに笑っててほしい」(森田剛)


「俺たち何も言ってあげられないけど、剛君が言ったみたいに(V6は)実家みたいな感じ」(井ノ原快彦)


「ここにいる時は、良くも悪くも“岡田”だから」(三宅健)


 彗星のごとく現れ一気にブレイクした岡田。V6としての活動が少なくなっていた期間も、岡田はドラマや映画に出演し、俳優としてのポジションを確立していた。もちろん岡田本人の努力の成果なのだが、下積みが長い他のメンバーにとっては受け入れがたいこともあっただろう。他にも、メンバーの口から仲が悪かった時期があった旨が様々な場所で語られている。しかし、彼らはお互いを受け入れ、支え合い、グループとして結束を固めている。その姿がファンの心を掴んでいる一因なのではないだろうか。


<関ジャニ∞>


 関ジャニ∞は、他のグループに比べてグループ全員が好きというファンが多く、グループ全員で出演する番組も多い。作りものではない、本物の仲の良さと愛情が感じられることが、関ジャニ∞の魅力ではないだろうか。そんな彼らのグループ愛が感じられた場面があった。2013年11月1日に放送された『A-Studio』(TBS系)に安田章大が出演した時だ。メンバーの丸山隆平がレコーディング中に安田への思いが溢れてキスをしたり、錦戸亮が不器用ながらも安田の身体を心配して食事を半強制的に摂らせるエピソードが語られていた。その中で、渋谷すばるがメンバーの細かいところまでしっかり見ているという話も挙がった。苦手だったコーヒーが飲めるようになった安田に気付き、誕生日に「29歳誕生日おめでとう。最近は安くんも大人になってコーヒーが飲めるようになったみたいなので、コーヒーメーカーをプレゼントします」というメッセージ付きでプレゼントを贈ったという話が披露されていたのだ。ファンに見えないところでこういったやりとりがあるだけでなく、それを嬉しそうにメディアでメンバーが話すという姿は、メンバー一人ひとりが「関ジャニ∞」というグループを愛している証拠だと感じる。


<Hey! Say! JUMP>


 メンバー全員が平成生まれとして2007年にデビューしたHey! Say! JUMP。2016年8月31日に放送された『TOKIOカケル』(フジテレビ系)にメンバーの知念侑李が出演したが、そこで彼からメンバー愛が語られたことは意外だった。知念といえば小悪魔的で、ナルシスト、良い意味でも悪い意味でも周りを気にしないキャラクターである。そんな知念が、「仕事以外に大切なものを2つ挙げるなら?」という質問に対し、「仕事がなくてもメンバーが一番に出てきますね」と発言したのだ。友だちがいないため、プライベートもメンバーと過ごすという知念。メンバーは仲間であり、友だちでもあるのだという。早くからデビューした知念らしい答えである。ほとんどのメンバーが幼少期にデビューをし、学校の友達よりも多くの時間をメンバーと過ごしている。だからこそ、Hey! Say! JUMPにとってグループは家族のような存在なのだろう。仲の良さだけでなく、家族愛に近いものがHey! Say! JUMPのグループ愛のかたちなのかもしれない。


 一口にグループ愛と言っても、各グループごとにあり方は様々だ。ファンとしてはチームとしての絆が見えれば、さらに応援したくなるもの。ジャニーズグループは、それぞれに愛という絆が見えるからこそ病みつきになるのかもしれない。(高橋梓)