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Honda MotoGP第13戦サンマリノGP MotoGPクラス決勝日レポート

2016年09月12日 18:01  AUTOSPORT web

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ダニ・ペドロサ
2016.09.11 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP 決勝

ペドロサが今季初優勝。マルケスは4位で総合首位をキープ

2016年9月11日(日)・決勝
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ
観客:10万496人(3日間:15万8396人)

MotoGP レポート
 イギリスGPからの連戦となる第13戦サンマリノGPは、予選8番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、今季初優勝を達成しました。ペドロサは、オープニングラップは6番手。それから快調にラップを刻み、5周目に5番手へ。7周目に4番手に浮上すると、先行するバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、そしてチームメートのマルク・マルケスに続きました。

 その時点で、トップを走るロッシから4番手のペドロサまでの差は約2秒でした。ペドロサは1分33秒台前半で快調にラップを刻み、14周目にマルケス、17周目にロレンソ、そして22周目にロッシをかわし、それからもペースを緩めず、最終的に3秒近いリードを築いて今季初優勝を達成しました。

 ペドロサの優勝は、昨年のマレーシアGP以来、15戦ぶり。前戦イギリスGPを終えて総合5位にランキングを落としていましたが、今大会の優勝で総合4位の座を取り戻しました。

 予選4番手から決勝に挑んだマルケスは、オープニングラップは5番手でしたが、4周目で3番手に浮上しました。その勢いで前を走るロッシとロレンソを追撃しましたが、思うようにペースを上げられず、中盤にはチームメートのペドロサにかわされて4番手へ。さらに、先行する3台との差がなかなか縮まらないことから、終盤はポジションをキープする作戦に切り替えました。

 イギリスGP、サンマリノGPの2連戦で連続4位に終わったマルケス。チャンピオンシップを視野にミスのない走りに徹し、2戦連続で表彰台を逃すことになりましたが、5戦を残して2位に43点差で、2年ぶりのタイトル獲得に向けて、また一歩前進しました。

 第11戦チェコGPで初優勝を達成、第12戦イギリスGPで2位表彰台に立ったカル・クラッチロー(LCR Honda)は、8位でフィニッシュしました。予選7番手からオープニングラップで7番手につけると、中盤までマーベリック・ビニャーレス(スズキ)と6番手争いを繰り広げました。後半にペースが上がらず、ポジションを落とす苦しいレースでしたが、しっかりポイントを獲得しました。レース終了後、レッドゾーンを通過したとのことで1.5秒加算のペナルティーを科せられ9位に降格となりましたが、その後の審査で8位が確定しました。

 ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2周目に転倒を喫し、ピットに戻ってペダルを交換、コースに復帰して17位でフィニッシュしました。チームメートのジャック・ミラーは、第10戦オーストリアGPで痛めた右手首の状態がよくなく、決勝をキャンセルしました。


MotoGP コメント
ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「すばらしいレースでした。こういう感覚を味わうのは久しぶりです。正直、自分でもこんなに速く走れるとは思ってもみませでした。今日のパフォーマンスには驚きました。とにかくファンタスティックなレースでした。勝敗を分けたのはペースでした。今日は自分のレースをしようと心がけました。一貫したペースで走り続けたることが勝因だと思うし、特にレース終盤は、前のライダーたちをパスすることができました。今シーズンは、ここまで大変だったので、個人的にとてもうれしいです。ファンや友達、家族、特にチーム、そして僕のまわりでサポートしてくれたすべての人にこの勝利を捧げます」

マルク・マルケス(MotoGP 4位)
「今日は厳しいレースでした。そして、自分にとっては、厳しい一日になりました。最初の数ラップは、バレンティーノとホルヘとの遅れを取り戻そうと全力で挑み、いい走りができました。しかし、次第にフロントタイヤが消耗してきてうまく走ることができませんでした。ダニに抜かれた後、彼についていこうとしました。しかし、今日は表彰台を狙うよりは、ミスをしないで完走することに集中しました。我々はここまで前進してきました。今日は数ポイント失っただけで終えられましたが、レースウイークを通してよかったと思うし、そのいい状態をレースにつなげられなかったのは残念でした。次のアラゴンではがんばります」

カル・クラッチロー(MotoGP 8位)

「今日は、チームとともにレースウイークを通じていい仕事ができたと思います。現状ではベストを尽くしました。ただ、8ラップ前後から汗のしずくがヘルメットのバイザーにかかり、残りの周回に影響がありました。いつもより汗をかいたせいかも知れません。ミサノは、本当に難しいコースで、セッティングのせいなのか、それとも自分の乗り方とフロントタイヤが合わないのかはわかりませんが、その戦いもありました。いつものようにベストを尽くしました。レースは、いいときもそうでないときもあります。1コーナーでは、バイザーが見えにくかったこともあり、5回ほどオーバーランを喫しました。レース後、1コーナーのオーバーランでペナルティを受けましたが、データーを提供してプラスになったことはなに1つないことを証明したことで判定は覆りました。今日の結果には満足していませんが、しっかり完走することができたし、次のアラゴンにつながるレースになりました」

ティト・ラバト(MotoGP 17位)
「1周目はとてもよかったのですが、その後にミスをしてしまいました。ブレーキングをミスして、フロントから転倒してしまいました。ペダルが壊れたのでピットに入りました。素早く直してくれたチームに感謝しています。その後、レースに復帰してからは、ペトルッチやブラドルのグループでいいリズムをつかみました。これから次のアラゴンに集中します」

ジャック・ミラー(MotoGP 出場せず)
「ミサノはシルバーストーンに比べると体力的にかなり厳しいところです。そのため、毎日、完治していない右手が悪化していきました。マシンから降りるたびに腫れていきました。痛みはありませんが力が入りません。ここはハードブレーキングエリアが多いので、この問題を抱えたまま28周走ることは安全ではないと判断しました。今は体調を万全して戻ってくることだけを考えています」