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Honda MotoGP第13戦サンマリノGP Moto2クラス決勝日レポート

2016年09月12日 17:51  AUTOSPORT web

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中上貴晶
2016.09.11 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP 決勝

バルダッサーリが初優勝。中上が3位表彰台を獲得

2016年9月11日(日)・決勝
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ
観客:10万496人(3日間:15万8396人)

Moto2 レポート
 Moto2クラスは、ホームグランプリに闘志を燃やすロレンソ・バルダッサーリ(Foward Team)が、キャリア64戦目にして初優勝を達成しました。今季2回目のフロントロー3番手からオープニングラップで2番手につけたバルダッサーリは、5周目に3番手へとポジションを落としますが、6周目に2番手に浮上すると、首位を走るアレックス・リンス(paginas Amarillas HP 40)を追撃しました。そして、ラスト2周でリンスを捕らえると、真っ先にチェッカーを受けました。デビューから64戦目の勝利となりました。

 26周のレースで、安定したラップタイムを刻んだリンスは、今季3勝目を目前にするも、ホームグランプリで気合十分のバルダッサーリに首位の座を譲ることになりました。しかし、今大会を2位でフィニッシュしたことで、4位に終わった総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)に3点差まで迫ることに成功しました。

 予選2番手から決勝に臨むも、スタート直後の1コーナーでオーバーランを喫し、その後、序盤にペースが上がらず8番手までポジションを落とした中上貴晶(IDEMITSU HONDA TEAM ASIA)は、着実にポジションを上げて13周目に3番手に浮上、その後も後続を突き放す快走で、3位でフィニッシュしました。これで2戦連続4回目の表彰台に立ち、総合7位は変わりませんが、今大会で6位に入った総合3位のトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)まで17点差となりました。残り5戦でどこまでランキングを上げられるのかが注目されます。

 以下、フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Mark VDS)、トーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)、ハフィズ・シャーリン(Petronas Raceline Malaysia)、ジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)、サンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)、アレックス・ マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と続き、ここまでがトップ10フィニッシュでした。


Moto2 コメント
ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 優勝)
「マルコ・シモンチェリの名前がついているサーキットで初優勝を達成して最高の気分です。ファンクラブが応援に来てくれた日に初優勝という特別な一日になりました。最高のレースでした。まだ信じられません。今週応援に来てくれたすべての人に感謝しています」

アレックス・リンス(Moto2 2位)
「今日は優勝はできませんでしたが、総合首位のザルコに3ポイント差まで迫ることができました。それだけで十分な結果でした。今日は厳しく難しいレースでした。まだ完治していない左肩が痛み始め、終盤は厳しい走りになりました。ラスト2周でバルダッサーリに抜かれましたが、彼はすばらしい走りをしました。今日はとてもよかったです。次のアラゴンがとても楽しみです」

中上貴晶(Moto2 3位)
「序盤の混戦を避けるために1コーナーでブレーキングを遅らせたのですが、それが失敗してオーバーランしました。それでポジションを落とし、その後も、1、2周目はフロントタイヤのフィーリングがつかめず、9番手、10番手までポジションを落としたのが一番の敗因でした。それですっかりリズムを崩してしまいましたが、その後、ペースを取り戻して3番手に上がることができました。その時点では、リンスとバルダッサーリに離されていたし、終盤は、3位キープに切り替えました。優勝できなかったのは残念ですが、こういう展開のレースで3位になれてうれしいです」