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2台にトラブルが頻発したマノー、問題を重要視し徹底調査を開始

2016年09月12日 15:01  AUTOSPORT web

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Q2進出も決勝で悔しいリタイアとなったウェーレイン
マノーのレーシングディレクターを務めるデイブ・ライアンは、イタリアGPで発生した技術面の問題は、F1では受け入れ難いものであるとの発言をしている。 

 今シーズンのマノーは高い信頼性を発揮しており、モンツァの予選には驚くべき結果を期待して臨み、レースでもポイント獲得を狙っていた。ところが、フリー走行で発生した電気系統のトラブルが予選序盤でもエステバン・オコンのマシンを襲い、最後尾からのスタートを余儀なくされた。

 チームメイトのパスカル・ウェーレインもQ2進出を果たしたものの、オイル漏れのトラブルに見舞われてレースはリタイア。オコンも最下位の18位で完走するのが精一杯だった。

「正直に言って、楽観的すぎたことが証明されてしまった。パスカルのスパでのパフォーマンスは輝かしいものであり、モンツァでも良い走りができるほどには好調だと、本気で信じていた。Q2に進出したパスカルのアタックは、実に良いものだった。マクラーレンの2台の間に割って入り、両方の前に立つこともできたかもしれない」

「けれども同時に、残念ながらエステバンには信頼性の問題が起きていた。今のレベルで、同じ問題が2度も発生するというのは受け入れ難い。エステバンのトラブルで劣勢になり、あの週末は調子を下げてしまっていた。レースでは、パスカルが好調に走っていたにもかかわらず、別の問題が起きた。まったくもって、不十分な週末だ」


 ライアンは、オコン車に発生した電気系統のトラブルは、解決済みであることを期待している。しかし、チームは問題の正確な原因をつかみきれていないという。

「マシンの電気系コンポーネントをすべて入れ替えるか否かという問題だったが、金曜日の夜に加えた変更は、明らかに十分ではなかった。それで土曜日に同じ問題が再発したんだ。そこで再度、すべてを交換したところ問題はおさまった。おさまったと思いたい」

「マシンは(レースで)、それ以前の数日で走った距離の2倍も走ったが、トラブルの兆候は現れなかった。これから我々は、戻ってパーツを調べて科学的な分析を行わなければならない。問題がどこにあったのかを割り出し、なぜ(現地で)突き止められなかったのかを把握する。チームは素晴らしい仕事で乗り切ってくれたが、このレベルで戦うには、もう少し改善しなければならない」

 ウェーレインのマシンに起きたオイル漏れについて、ライアンはパワーユニットに問題がなかったことを確認している。原因を具体的に特定するため、オイルパイプなど関連する部分の調査が行われる予定だ。