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村上虹郎がタイムリープするギタリスト役、ラノベ『二度夏』映画化

2016年09月12日 13:01  CINRA.NET

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左上から時計回りに吉田円佳、村上虹郎、加藤玲奈、山田裕貴、金城茉奈
映画『二度めの夏、二度と会えない君』が、2017年秋に全国で公開される。

同作は、漫画化やアニメ化もされた『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』の作者・赤城大空による同名ライトノベルが原作。不治の病を患う転校生の森山燐と、彼女に恋心を抱く同級生・篠原智の関係を軸にした青春ラブストーリーとなり、燐の死の間際に想いを告白したことを後悔する智がタイムリープし、「2度目の夏」を体験する様が描かれる。

文化祭のために燐とバンドを組み、ギターを担当する主人公の智役を演じるのは村上虹郎。自分の余命を悟り、残された時間でバンド活動をすることを夢見る燐役をたんこぶちんのMADOKA(Vo,Gt)こと吉田円佳が演じる。劇中で歌われる楽曲は全てたんこぶちんの楽曲となる。

また智や燐を影では見守りながらも「バンド活動禁止」という校則を守ろうとする生徒会長の菅野瑛子役に加藤玲奈(AKB48)、バンドでドラムを担当する花京院姫子役に金城茉奈、美術部に所属するベーシストの石田六郎役に山田裕貴、楽器店の店長役に菊池亜希子、智たちの学校の教師役に本上まなみがキャスティングされている。

メガホンを取るのは、『青い鳥』『花のあと』の中西健二。脚本は『ホワイトアウト』『起終点駅 ターミナル』などの長谷川康夫が手掛ける。撮影は10月1日からスタートし、12月末から2017年1月にかけて完成予定だ。

■村上虹郎のコメント
この度は映画「二度めの夏、二度と会えない君」の主演を務めさせて頂くことになりました。
監督含めスタッフさんが年配の方が多く、顔合わせの時に、“おっさんがあまずっぱい青春映画撮るんだよ!よろしく!”と仰っていました。
僕含め多方面から集う若者キャストと一緒に、素敵なおっさんスタッフ達に負けないぐらいの熱量で突っ走って感動を与えられる作品にしたいです。
そして、僕演じる智とヒロインの燐、バンドメンバーのみんなとステージで音を鳴らすのがとても楽しみです。

■吉田円佳のコメント
映画出演のお話を頂いた時は、今までバンドしかやってこなかったわたしが演技なんて出来るのかと正直不安でしたが、原作を読み、台本を読み、共演者の皆さんと演技レッスンを重ねるごとにどんどん「ニドナツ」の世界が好きになっていきました。「たんこぶちん」のボーカルMADOKAとはひと味違うわたしを楽しんでいただきたいです!精一杯「森山燐」を演じます!頑張ります!

■加藤玲奈のコメント
原作を読み、この素敵な作品に参加させていただけることをとても幸せに思います。
演じさせていただく瑛子は真面目で責任感が強い優等生タイプの生徒会長。自分の考えをストレートに言う気の強さ、それでいて人の感情の変化を敏感に感じ取る繊細で冷静な心をもつ女の子。主人公の智や燐らと共に目標に向かって進んでいく行動力も魅力的です。
撮影は物語の登場人物達と同じく一瞬一瞬を大切に全力で演じ、共演者のみなさんと心に残る素晴らしい作品を作りたいと思います。

■金城茉奈のコメント
今回、素晴らしいキャスト、作品で花京院姫子を演じさせて頂くことを、心から嬉しく思っています。台本を頂いた時、自信がなく自分の殻に閉じこもっている姫子の姿が前の私と重なる部分がありビックリしましたが、姫子の存在感や意思の強さを「目」を使って表現できたらと思います。積極的で明るい“ひまわり”のような燐ちゃんとは対照的に消極的で控えめですが芯が強い“かすみ草”のような姫子を意識して最後まで全力で演じます。
是非、姫子が叩くドラムにも注目して頂けたら嬉しいです。

■山田裕貴のコメント
芸術家で変態っぽい男というまるで自分にピッタリのはまり役がついに来たと、お話を頂いたときは物凄く嬉しくなりました(笑)
しかも、自分がやりたかった念願のベースや銀髪まで…とても演じるのが楽しみだし、早く役を生きたい気持ちでいっぱいです。バンドメンバーのキャストの中で最年長だと思うので、いい意味でその年輪をニドナツの青春にスパイスを加えられるよう頑張りたいと思います。

■中西健二監督のコメント
ある年代でしか生まれない普遍的なラブストーリーを、今までにない新しい切り口で描いた赤城大空さんの原作には、人が人を想う気持ちの美しさ、強さ、切なさ、すべてが詰まっています。信頼できるスタッフ、キャストの助けを借りて、それをまるごとスクリーンに写しこめたらと思っています。とくに五人の主人公たちには、これからの映画界、音楽界を背負っていくフレッシュな面々が揃いました。彼らとの共同作業が今からとても楽しみです。

■赤城大空のコメント
いまだに信じられないというのが正直なところです。「とりあえずデビュー作とは真逆のものをやって作風を広げよう」という実験的な意識で始まった企画ということもあり、物語の定石やライトノベルの王道はほとんど意識せず、感情のままに突っ走った感がある作品だったので、それが様々な人に響いたのだと思うと非常に嬉しいです。作品の雰囲気をこれでもかと引き出してくださったぶーたさんの素晴らしいカバーイラストによって、届くべき人にしっかり届いたのだろうと思います。
また、燐はバンドのボーカルとして皆を引っ張るというポジションでもあるので、実写化にあたってキャスティングが一番心配なキャラクターでした。本作のプロデューサーさんもそれはしっかり理解してくださって、実写化のお話をくださったころから「燐役が見つからなければ企画は前に進めない」と仰ってくれていたほどです。
そしていざ「たんこぶちん」のCDやPVをチェックしたわけですが、そこでそれまでの心配はふっと消えました。特に「花火」のPVを見て「あ、これは大丈夫だ」と。びっくりしました。
そうして燐役が決まるのを皮切りに、智役には青春系作品への出演で評価の高い村上虹郎さんが決まり、脇を固めるキャラクターたちも瑞々しいキャストさんたちが集結してくださいました。僕自身の中で期待がむくむくと膨らんでいる真っ最中です。