ジェンソン・バトンは2017年にF1を休養することについて、「子供のころに戻ったよう」だと話している。
2009年のチャンピオンであるバトンは、来シーズンはマクラーレンにアンバサダー兼リザーブドライバーとして残留することが決まった。契約にはオプションがあり、機会があれば2018年にカムバックすることもできる。2000年にF1デビューを果たしたバトンは復帰の可能性を残しつつ、これまでよりも自由な生活を送ることができるようになったと言う。
「絶対的に正しい決断だった。家族と過ごす時間を長く取れることを、とても楽しみにしている。子供のころに戻ったような気分だし、素晴らしいポジションを得られている。何かにとらわれることもなく、これまでやりたいと夢見ていたことができる。良い気分だ」
「大人になってからというもの、F1は僕の人生だったから、レースをしないというのは難しい決断だった。ファンはきっと不思議に思っているだろうけれど、周囲は僕の立場を理解してくれている。それに2018年、マシンが勝てるようになってから、またレースに戻る可能性もある」
バトンは休養中も「懸命にトレーニングを積む」ことを約束しており、1年間の休養の後に復帰することを心配していないという。
「そのことは、まったく問題に思っていない。僕はこれまで、V10、V8、V6、それに異なるタイプのダウンフォースと、F1の様々な時代を体験してきた。F1では他のどのドライバーよりも、多くを見てきたと思う。だから、問題は全然ないよ。休養を経て、より強いドライバーとして戻ってこよう」
「マシンに乗っていないと、色々なことを違う角度から見られるようになる。チームとともに仕事に取り組むドライバーのことも、違う形で見られるんだ。それは、復帰を決めたときに間違いなく僕の助けになるだろう」
昨年のGP2チャンピオンであり、現在はマクラーレンのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーンは、来季レギュラードライバーに昇格し、フェルナンド・アロンソのチームメイトとなる。2018年にバトン復帰の可能性はあるものの、24歳のバンドーンは36歳のベテランを脅威とは感じていない。
「僕はマクラーレンと長く仕事をし、たくさんの時間をともに過ごしてきた。ジェンソンとフェルナンドが、このチームを前進させていく様を見られるのは、素晴らしい経験になっている。だから、(バトンを)脅威とは思っていない。来シーズンは、豊富な経験をもとに最高のチームを作り上げていけるだろう」
「ジェンソンが残ってくれたのは素晴らしいことだ。彼はマクラーレン・ホンダにとって欠かせない存在であり、彼の経験はチームをさらに後押ししていくうえで、大きな価値がある」