レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、マックス・フェルスタッペンに対する批判の中に理にかなったものはひとつもないと主張、レッドブルとフェルスタッペンは、来年にもタイトルを獲得する準備ができていると語った。
フェルスタッペンが才能あるドライバーであることは誰もが認めているが、危険なディフェンスをするとして、キミ・ライコネンなどが彼を批判する発言を行っている。
しかしマルコは、Formula1.comのインタビューにおいて、その批判の中で理にかなったものがあるとしたら何かと聞かれ、「理にかなったものは何もない」と断言した。
「マックスは別次元の力量を持ったドライバーだ。彼は将来チャンピオンになる特質を持っており、それを実現するために必要なことをしているだけだ」
「その中にオーバーテイクやディフェンスが含まれており、それが一部の人々を驚かせている。何かひどく間違ったことがあったのであれば、スチュワードが彼を罰したはずだ」
「ミハエル・シューマッハーが登場した時と似ている。ホッケンハイムで彼とアイルトン・セナがほとんどけんかのようになったのを覚えている。当時セナはトップドライバーとしての地位を確立しており、シューマッハーは若手のホープだった」
「最近、(F1ドライバーには)強烈な個性が欠けていると思う。マックスはとても若く、自分が何を望んでいるのか、はっきり意識している。目標をつかむため、成功するために挑戦することにためらわない。ファンの反応も彼に味方している。彼は今や、世界的に見て、F1で最も人気のあるドライバーになったと思う」
フェルスタッペンは将来チャンピオンになると誰もが予想しているが、彼とレッドブルにそのチャンスが訪れるのはいつだと思うかと聞かれ、「我々は来年、その準備ができると考えている」とマルコは答えた。
「エンジンのみにフォーカスする形でなくレギュレーションが変更される際には、我々はいつもうまく対処してきた。さらにエンジンの開発作業も正しい方向に向かっている。2017年には(メルセデスから)15馬力差ぐらいのところまでいけるはずであり、このギャップをうまく補うこともできる。来シーズンにはメルセデスにチャレンジすることを目指す」
F1テクニカルレギュレーションが大幅に変わる来年に向け、レッドブルのマシン開発は順調に進んでいるとマルコは言う。
「(2017年のマシン開発は)スケジュールどおり進行している」
「エンジニアたちの分析から導き出されたデータは非常によさそうだ。もちろん、実際にコース上を走ってみるまでは最終的な答えは得られない。だが、我々の目標はメルセデスを倒すことであり、数値がいいというのはいいことだ」