ニュルブルクリンクで開催されたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。11日に行われた第14戦は、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)が6番グリッドから勝利を果たし、今季3勝目を挙げた。
土曜日に行われた第13戦の予選では、トップタイムを叩き出しながらグリッド降格のペナルティに泣いたルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)。日曜日に行われた第14戦でも速さを見せてポールポジションを獲得する。
前日のウイナー、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が0.030秒差で2番手。ブルーノ・スペングラー、トム・ブロンクビスト、アウグスト・ファーフスとBMW勢が続き、6番グリッドにモルタラが入った。
7万2500人の観客が見守る中、タイヤ交換義務の60分+1周で争われる日曜日の決勝レースがスタートする。ホールショットを決めたのは、ポールポジションのアウアー。ウィットマンが2番手で続き、好スタートを見せたモルタラは、1コーナーでアウト側から一気に2台を抜き4番手へと浮上する。
アウアーは徐々にウィットマンとの差を広げ始め、3番手にスペングラー、4番手にモルタラ。12周目にファーフスを交わしたグリーンが5番手でレースは進む。
14周目、ファーフス、ブロンクビストなどがいち早くピットストップ。3番手のスペングラーは16周目終わりに、アウアーとウィットマンは17周目終わりに同時にタイヤ交換へ。
スペングラーは2.7秒の作業時間でピットアウト。ウィットマンは3.3秒、アウアーは3.0秒でタイヤ交換を終える。アウアーはスペングラーの一歩手前でコースへと復帰する。2台に先行されたウィットマンだったが、25周目にスペングラーを捉えオーバーテイク。
一方、ピットインを遅らせトップを走行するモルタラは、28周目終わりでタイヤ交換へ。3.1秒の作業時間でコースへと復帰したモルタラは、アウアーには届かなかったもののウィットマンの前に出ることに成功する。
全車がピットストップを終え、アウアー、モルタラ、ウィットマン、スペングラー、マティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)の順でレースは終盤戦へ。
ピットストップを遅らせたことでタイヤに余裕があるモルタラは、徐々にアウアーとの差を詰め始め、35周目のホームストレートでオーバーテイク。トップを奪うと、残り12分を逃げ切り今季3勝目を挙げた。
「素晴らしい日曜日のレースだった。昨日は示すことができなかったけど、僕たちのクルマは素晴らしい走りを見せることができた。もちろん、今日の結果にとっても満足しているよ」とモルタラ。
2位にはアウアー。ウィットマンは、ファイナルラップでエクストロームに詰め寄られるもなんとか3位を死守した。
15ポイントを加えたウィットマンが170ポイでランキングトップ。ロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)を交わし、モルタラが137ポイントでラインキング2位に浮上している。