MotoGP第13戦サンマリノGP、Moto2クラスはイタリアのミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで決勝レースを行い、ロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温27度、路面温度34度のドライコンディションで争われた。スタート直後の1コーナーにトップで進入したのは中上 貴晶(カレックス)。しかし、ややオーバースピード気味でラインを外し、ポジションを落としてしまう。
ポールスタートのヨハン・ザルコ(カレックス)がトップに立つが、序盤からホームレースのフランコ・モルビデリ(カレックス)とバルダッサーリがザルコとトップ争いを展開していく、バトルでペースが上がらない中、6周目にアレックス・リンス(カレックス)がトップに立つ。2番手以下をバルダッサーリとモルビデリが争う中、リンスはファステストラップを記録して単独トップに立ち、2番手以下に1秒以上のリードを広げる。
リンスは中盤までに2秒弱のリードを取ったが、混戦の2番手争いを制したバルダッサーリが10周目には単独2番手に立つと、リンスとの差を少しずつ縮め始める。残り5周となったあたりでは、その差はコンマ5秒に縮まり、残り2周でリンスとバルダッサーリはテールtoノーズのトップ争いを展開。25周目の8コーナーでバルダッサーリがついにトップに浮上、リンスも最後までトップ奪還をねらったが、最終ラップの12コーナー付近で、バルダッサーリとリンスはあわや接触の急接近、リンスはラインを外し、バルダッサーリがそのままグランプリ初優勝のチェッカーを受け、リンスが2位に入賞した。
3位には中上が入賞。中上は序盤8番手まで後退したものの、そこから前を行くライダーを次々に交わし、13周目に3番手に浮上。前を行く二人を追ったものの、レース終盤にはフロントタイヤの消耗で思うように差を縮めることができなかったものの、2戦連続、今シーズン4回目の表彰台を獲得した。
ザルコは序盤のバルダッサーリとモルビデッリとのバトルが響き、4位でゴール。モルビデッリが5位、トーマス・ルティ(カレックス)が6位で続いた。
7位にハーフィス・シャハリン(カレックス)、8位にジョナス・フォルガー(カレックス)、9位にサンドロ・コルテセ(カレックス)、10位にアレックス・マルケス(カレックス)の順で続き、サム・ロウズ(カレックス)は3番手を争っていた13周目に15コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わった。これにより、ルティがランキング3位に浮上、ロウズは4位に後退した。