インディカー・シリーズに参戦している名門チーム、チップ・ガナッシ・レーシングが2017年はシボレーエンジンからホンダエンジンに変更するのではないかと報道されている。
長年、ホンダエンジンのトップチームとしてインディカーを戦ってきたチップ・ガナッシは、2014年にアンドレッティ・オートスポートがシボレーからホンダエンジンに変更するのと入れ替わる形でNASCARでも使用しているシボレーへとスイッチ。
ここまで3シーズン、チーム・ペンスキーと並んでシボレー勢を牽引。2015年にはスコット・ディクソンがチャンピオンを獲得している。今季もディクソンがここまで2勝を挙げランキング3位につけている。
2014年にライアン・ハンター-レイがチャンピオンに輝くなどホンダのトップチームとして開発なども請け負っているアンドレッティ・オートスポートだが、昨年から不振に陥り、シボレーの2強にリードを許してしまっていた。
今季は、ルーキーのアレキサンダー・ロッシが燃費作戦を成功させインディ500を制することができたが、ロッシの1勝のみとなっている。このためシボレーに苦戦するホンダを牽引するリードチームとしてチップ・ガナッシが来季からホンダエンジンを再び使用するのではと噂されているようだ。
ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの社長であるアート・セント・シアーは、「我々は、とても熟練したドライバーを持っており、ラインアップには満足している。しかし、我々が来年のために何をしているのか見る頃だね」
「個人的にチップ(ガナッシ)とまったく話していなかったが、我々はみんなと話す頃だと思っている。短い期間と長い期間の両方で、改善を試みているときにユニークな話題ではないよ」
「復帰を歓迎するかしないかではなく、レースに勝とうとしており、改善できるということだ。今のところ、言及するのはまだ早いよ」とコメント。
チップ・ガナッシ・レーシングは、1990年からメインスポンサーとして27年間共に戦ってきたターゲットとのインディカーでのスポンサー契約を終了することを発表している。