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街の健康状態を可視化するセンサー装置「Array of Things」が、米シカゴで展開中

2016年09月11日 17:51  Techable

Techable

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リストバンドなどの形態で販売されている「Fitbit」シリーズは、心拍数や歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠状態など、ユーザーの健康状態を自動的に記録するウェアラブル端末。

健康状態を可視化することで、生活習慣の改善につながりやすいのが利点だ。

では、大気汚染や騒音のレベルなど、街の“健康状態”を自動的に計測し、記録してみてはどうだろう。

これを実現した“街のFitbit”ともいえるセンサー装置が、「Array of Things」である。
・気象データから交通量まで、街の現状をデータで可視化
米シカゴ大学とアルゴンヌ国立研究所が中心となって開発された「Array of Things」は、気温、湿度、気圧といった気象データから、大気汚染レベルを示す一酸化炭素などの濃度、騒音や振動、歩行者や自動車の交通量までを、自動的に計測。

リアルタイムで収集された計測データは、シカゴ大学のウェブサイトや、シカゴ市のオープンデータネットワークで公開され、誰でも無償で利用できる。

街の状態をデータで可視化することによって、行政機関、研究チーム、開発者グループ、住民らが協力し、より健康で、効率がよく、住みやすいまちづくりにつなげるのが狙いだ。
・2018年末までにシカゴで500台設置予定
「Array of Things」は、シカゴ市との提携のもと、2016年夏に初めて、市内42カ所に設置。

2018年末までに、合わせて500台が設置される見込みだという。

Array of Things