マルク・マルケス 2016.09.10 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP 予選
[MotoGP] マルケスが4番手から今季4勝目へ。クラッチローは7番手、ペドロサは8番手から決勝に挑む
2016年9月10日(土)・予選
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ
MotoGP レポート
2日連続で好天に恵まれた第13戦サンマリノGPの予選は、フリー走行で好調だったHonda勢にとって、調子が予選結果には反映されず残念な結果となりました。
フリー走行で総合首位に浮上し、トップタイムでQ2進出を決めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、予選前のフリー走行(FP4)でも3番手と決勝に向けて順調な仕上がりをみせました。しかし、予選では思うようにタイムが伸びず、2列目スタートの4番手という結果に。フリー走行を終えた時点では、今季6度目のポールポジション(PP)が期待されていました。1度目のアタックでは、2番手につける好タイムをマークし、2度目のアタックに注目が集まりましたが、クリアラップが取れずアタックを断念。1度目のベストタイムで4番手という結果となりました。しかし、決勝に向けて順調にセットアップを進め、ロングランでは快調にラップを刻んでいるため、今季4勝目の期待が膨らみます。
ここ数戦、調子を上げているカル・クラッチロー(LCR Honda)は7番グリッドを獲得。今大会の目標は予選で2列目までに並ぶことでした。その目標は果たせませんでしたが、決勝に向けての仕上がりはよく、追い上げのレースに挑みます。この時期にミサノで開催されるサンマリノGPは、気温も路面温度も高く、タイヤに厳しいレースになります。今大会もタイヤの選択がレース結果に大きく影響することが予想されます。
クラッチローと同様に調子を上げてきているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は予選8番手。予選前の4回目のフリー走行(FP4)では2番手と好調な走りをみせ、フロントローが期待されましたが、予選では思うようにタイムを伸ばせませんでした。決勝では、3列目から追い上げのレース。今季3度目の表彰台と初優勝が期待されています。
初日に高い気温と路面温度に苦戦したジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2日目も大きく改善することができず17番手でした。決勝日も好天が予想されるだけに、この問題の解消に取り組むことになります。チームメートのティト・ラバトもセットアップに集中し、着実にタイムを更新しましたが19番手。ミラーとラバトはポイント獲得を目標に追い上げのレースに挑みます。
MotoGP コメント
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「一日を通して強さを感じました。特にFP3とFP4ではいい走りができたので、うれしいです。FP4ではレースペースでも快適に感じました。予選セッションでは、1本目のタイヤでかなりいい感触がありましたが、2本目では渋滞していたためそれを最大限活用できず、完ぺきな周回ができませんでした。重要なことはホルヘ(ロレンソ)やバレンティーノ(ロッシ)に近い2列目を獲得したことです。そして決勝に向けていいペースがあることです。明日は表彰台争いをしたいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
「いい仕事をしてくれたLCR Honda Teamに感謝したいです。特にレースペースに関してはがんばってくれました。明日のレースが楽しみです。今回もまたタイヤ選択が少し賭けになりそうです。長く暑いレースになると思います。今日は暑い一日でしたが、フィーリングは悪くはありませんでした。それだけに2列目に並べなくて残念でした。トップグループに加わり、彼らとバトルをするためには2列目が必要だと感じていました。でも明日がどうなるか様子を見なければなりません。今週は先週のイギリスGPより厳しい戦いになると思います。とにかくベストを尽くすだけです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
「今日はポジティブな一日でした。レースペースをかなり上げることができました。明日はいいスタートを切って、序盤にポジションを上げることに集中しなければなりません。序盤は混雑しますが、フロントローのホルヘとバレンティーノは自由に走れます。ペースは悪くないので、できるだけ早く追い上げて彼らにアドバンテージをあまり与えないようにしたいです。今日はタイヤテストに集中しました。今の時点ではまだタイヤ選択は決まっていません。明日の天候とコンディションを見て決めます」
ジャック・ミラー(MotoGP 17番手)
「今日は簡単ではなかったし、結局17番グリッドになりました。マシンのセットアップに関しては、すべて試しました。改善できる点を探すために細かいところまで見ました。でも、あまり感触は変わりませんでした。明日はポイントを獲得するためにも、なにか改善策を見つけなければなりません。セッションの最後に自己ファステストを出しましたが、僕とチームのポテンシャルは、もっといいはずなので、明日はそれを引き出せるようにがんばります」
ティト・ラバト(MotoGP 19番手)
「新しいフロントタイヤのいい感触を得るために少し苦戦しました。路面温度が上がると問題が大きくなりました。FP4に向けてマシンのバランスを変えたら、大きな変化を感じ、速いライダーたちとのギャップが縮まりました。残念ながら予選では思ったような走りはできませんでしたが、昨日に比べれば、かなりポジティブでした。明日のレースに向けて自信がつきました」