中上貴晶 2016.09.10 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP 予選
[Moto2] 中上が予選2番手。フロントローから決勝に臨む
2016年9月10日(土)・予選
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ
Moto2 レポート
Moto2クラスは、ヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が今季4度目のPPを獲得しました。フリー走行では、どのセッションでもトップタイムを争い、決勝に向けてセットアップを進めました。予選では厳しいコンディションの中ですばらしいタイムをマーク。気温も路面温度も上がった昨年の大会でもザルコが優勝しています。今年は総合首位につけるザルコの大会2連覇への期待が寄せられています。
そのザルコとPP争いをした中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が、今季3度目のフロントロー獲得となる2番手につけました。今大会は、初日から好調でフリー走行でトップタイムをマーク。FP1、FP2、FP3ともにトップタイムをマークするのは、グランプリに参戦するようになって初めてのこと。初日に課題となったフロントのフィーリングも改善されて、優勝争いに自信をみせています。
ロレンソ・バルダッサーリ(Forward Team)も好走をみせ、3番手タイムの今季2度目のフロントローを獲得しました。ホームグランプリとなった第6戦イタリアGPでは、予選3番手で決勝2位。今年2度目のホームとなるサンマリノGPでは、今季2度目の表彰台が期待されます。
以下、サム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)、フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Mark VDS)、トーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)と続きました。3選手とも表彰台争いの常連だけに、決勝では優勝争いに加わりそうです。
今大会は、PPのザルコから1秒差に17台という大接戦。明日の決勝でも厳しい戦いが予想されます。
Moto2 コメント
ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
「トップタイムを出していても、なかなかタイムを更新できないときは、だれかにポールポジションを獲られるのではないかと不安になります。でも今日はポールポジションを獲得することができました。レースウイークが始まってから、決勝に向けてロングランに取り組んできました。そして予選では、ベストラップを出すのが目標でした。それを達成することができたので、マシンの感触はいいです。明日は今日のように暑いコンディションになると思います。暑いのは好きで、体調もよくなります。明日の目標は優勝。出来れば、逃げきりたいです」
中上貴晶(Moto2 2番手)
「昨日のフロントが切れ込むという問題はかなり解消しました。アベレージタイムは悪くないし、ペースも安定するようになってきました。今大会は、グランプリに来てから初めてすべてのフリー走行でトップタイムをマークしました。予選もポールポジション争いができたし、全体的にはかなりいい状態だと思います。今日は気温も路面温度も高く、(ヨハン)ザルコがセッション序盤に37秒4を出したのを見て、トップ争いは厳しくなったと思いました。ポールポジションは獲れませんでしたが、37秒5までタイムを上げられたことはよかったと思います。明日の決勝は、ザルコとの戦いになるかも知れません。最後まであきらめず、優勝を狙っていきます」
ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 3番手)
「とてもいい結果が出せたのでうれしいです。それと同時にポールポジションまであとわずかだったので残念でした。ポールポジションを狙って一生懸命がんばりました。もう少しだったのですが、コース終盤で小さなミスをしてしまいました。しかし、フロントローに並ぶことが目標だったのでうれしいです。決勝に向けていいリズムがあります。そしてブレーキングでもいいポイントを見つけることができました。明日は優勝争いができると思います」