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Honda MotoGP第13戦サンマリノGP Moto3クラス予選日レポート

2016年09月11日 16:01  AUTOSPORT web

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尾野弘樹
2016.09.10 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP 予選

[Moto3] 大接戦の予選でHonda勢6台がトップ10に入る

2016年9月10日(土)・予選
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ

Moto3 レポート
Moto3クラスも、厳しい戦いとなりました。PPを獲得したブラッド・ビンダー(KTM)から1秒差に18台という大接戦となり、今季最も厳しい戦いが予想されています。その中でHonda勢は、大会2連覇を目指すエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が2番手につけました。初日のフリー走行をトップタイムで終えたとき、最大のライバルにビンダー(KTM)の名前を挙げていましたが、2日目の予選では、その通りの結果になりました。決勝では地元ファンの声援に応え、大会2連覇と今季初優勝を目指します。

4番手にはヤコブ・コーンフェール(Drive M7 SIC Racing Team)がつけ、今季初表彰台を狙います。5番手には総合2位につけるホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)で、転倒リタイアに終わった前戦イギリスGPの雪辱に挑みます。

ルーキーのアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が6番手、尾野弘樹(Honda Team Asia)が今季ベストの8番手につけて、共に初表彰台を狙います。10番手にはホームグランプリに闘志を燃やすファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Gresini Racing Moto3)で、今季4度目の表彰台と初優勝を目指します。

12戦を終えてコンストラクターズタイトルでHondaは2番手。KTMを20点差で追っていますが、今大会はそのポイント差を縮めるためにも、Honda勢の今季5勝目が期待されます。


Moto3 コメント
エネア・バスティアニーニ(Moto3 2番手)
「とてもうれしいです。フリー走行では、みんなペースを上げてきたし、特に(ブラッド)ビンダーがとてもいい走りをしていました。予選では、ポールポジションもしくはフロントローを目標に全力で挑みました。最後に2番グリッドを獲得しました。ビンダーのすぐ後ろで自己ベストラップを出すことができました。彼が少しギャップを広げるのが見えたので、そのときにポールポジションを厳しいと思いました。しかし、明日の決勝ではチャンスはあります。今日はコーナーの出口でタイムをロスしていたので、明日のウォームアップでこの問題に取り組み、決勝では優勝争いができるようにがんばります」

ヤコブ・コーンフェール(Moto3 4番手)
「初日から全力でプッシュしてきたので、4番手という結果はうれしいです。今日は厳しい予選になったので、できるだけ前からスタートしたいと思っていました。しかし、フロントローだとプレッシャーが大きいので、2列目に並べてよかったです。マシンの状態はとてもいいです。快適に乗れているし、限界も感じていません。今日はタイヤテストとギアボックスに集中し、FP3ではレースシミュレーションも行いました。調子はいいです。チェッカーフラッグを受けるまで、全力でいきます」

ホルヘ・ナバロ(Moto3 5番手)
「昨日から今日にかけて、マシンのセットアップは進み、課題だったコーナーの進入のフィーリングも改善することができました。午前中のフリー走行では、ユーズドダイヤでロングランを行い、いいペースで周回することができました。午後の予選は気温も路面温度も高く、それに風もあって苦労しました。そして最後のアタックでフロントから転んでしまいました。シーズン後半戦に入ってから予選ではトップ10に入れないレースが続いていましたが、今回は2列目からのスタートなのでいいレースができると思います」

尾野弘樹(Moto3 8番手)
「最後のアタックは、大集団の中にいました。最終ラップのアタックは、前を走る選手との間にうまくスペースを空けることができて、それを利用してタイムを上げることができました。今大会は初日から順調で、アベレージも悪くありません。予選8番手は、今年になって1番いいグリッドです。明日はいいスタートを切ってシングルフィニッシュを狙いたいです」