全日本F3選手権は10日、岡山国際サーキットで第13戦の決勝レースが行われ、ポールシッターの山下健太(ZENT TOM'S F312)が第5戦岡山以来の勝利を飾った。
オートポリス戦の代替ラウンドとして設定され、快晴のなか行われた全日本F3第13戦岡山。ポールシッターの山下は決勝レーススタートでホールショットを奪っていった。
2番手に高星明誠(B-MAX NDDP F3)、3番手に坪井翔(ZENT TOM'S F312)と、トップ3は予選順位通りでレースは始まった。後方では、前戦のもてぎラウンドで2連勝を飾ったヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が牧野任祐(TODA FIGHTEX)をパスし4番手に浮上する。
その後、トップの山下は高星を引き離していくが、高星は山下に対し、10周目に0.6秒差、翌11周目には0.4秒差にまで接近する。だが、テクニカルな岡山でのオーバーテイクは容易ではなく、トップ争いはこう着状態に陥ってしまう。
坪井とマーデンボローの3位争いも同様で、両者は0.3秒差まで接近。ポイントリーダーのマーデンボローは、3番手の坪井に対し何度かプレッシャーを与えるものの、これもオーバーテイクには至らず。
後方では大津弘樹(HFDP RACING F312)と石川京侍(TODA FIGHTEX)もバトルを展開していたが、順位は変えるには至らない。
山下は2番手の高星をコンマ数秒差で抑えきりトップチェッカー。今シーズン4勝目を挙げた。この勝利により、山下はマーデンボローとのポイント差を10ポイントまで短縮してみせた。
日曜日の第14戦では、マーデンボローが予選で最後尾に沈んだため、明日も山下が良いリザルトを残せば、チャンピオン争いは接戦となりそうだ。
F3-Nは、ポールポジションの12番手からスタートした片山義章(Petit Lemans Racing)がホームコースでポール・トゥ・ウィンを果たし、今シーズン7勝目、岡山ラウンド3連勝を飾っている。