トップへ

Honda MotoGP第13戦サンマリノGP MotoGPクラス初日レポート

2016年09月10日 17:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ダニ・ペドロサ
2016.09.09 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP フリー走行

[MotoGP] ペドロサ、好スタートの2番手。マルケス5番手、クラッチロー7番手で初日を終える

2016年9月9日(金)・フリー走行
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ

MotoGP レポート
イギリスGPからの連戦となる第13戦サンマリノGPのフリー走行は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、今季6勝目を狙うHonda勢が好調なスタートを切りました。前戦イギリスGPで5位。表彰台には立てませんでしたが、最終ラップまで2位争いに加わり、復活を感じさせる走りを見せたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、午前中のセッションで6番手につけると、午後のセッションで2番手に浮上し、本来の走りを取り戻しつつあることを感じさせました。

サンマリノGPが行われるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは、毎年、大接戦となります。今年も、午前中の走行ではトップタイムから1秒差に15台。午後の走行でも11台という激しい戦いとなりましたが、2番手につけたペドロサにとっては、今季3回目の表彰台と今季初優勝を期待させるスタートとなりました。

その大接戦の中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がFP1で4番手、FP2で5番手につけました。今大会は、ミシュランがフロントに新しいタイヤを投入することになり、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中しました。FP1では軽い転倒を喫しましたが、午後のセッションでは1分33秒台の好タイムで連続ラップをこなし、2日目のフリー走行と予選での走りに大きな期待が集まります。

第11戦チェコGPで初優勝、第12戦イギリスGPで2位表彰台と好調をキープしているカル・クラッチロー(LCR Honda)が7番手タイムで初日を終えました。このサーキットでは、これまであまり結果を残していませんが、1回目のセッションで9番手。2回目のセッションでは、序盤に転倒を喫しますが、着実にタイムを上げて7番手へとポジションを上げました。今大会はチームにとってホームGP。3戦連続、今季4回目の表彰台と2勝目に挑むことになります。

ケガから復帰2戦目となるジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、1回目13番手、2回目のセッションは気温と路面温度が上がったことで苦戦し、転倒を喫してタイムを更新できず16番手でした。チームメートのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、1回目、2回目ともに転倒を喫し21番手。2日目のタイム短縮とポジションアップに挑みます。


MotoGP コメント
ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「ポジティブなスタートになり、とてもうれしいです。大事なのは、明日に向けて集中力を完全に維持することです。今日は路面コンディションがよく、グリップもよかったので、ほとんどすべてのタイヤスペックを試すことができました。チェコGP後のブルノのテストでセッティングを少し変えました。シルバーストーン、そしてミサノで引き続きセットアップを進めています。一歩一歩自信を取り戻しています。この調子を続けていきたいです。このまま、いいペースをキープし、レースでは正しいタイヤ選択をしたいです」

マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日の進み具合に満足しています。とてもいい仕事ができたと思います。シルバーストーンと同じミスをしたくないので、ほとんどすべてのタイヤを試しました。午前中は異なるフロントタイヤをテストしましたが、奇妙な感触があり、低速コーナーでフロントをプッシュしたら転倒しました。その時は限界で攻めていましたが、全体的には悪くないですし、思ったよりも苦戦はしていません。実際、トップグループの中に入っています。引き続きこの調子でがんばれば、いい週末になると思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
「今日はそれほど悪くありません。マシンのセッティングに全力で取り組みました。ミディアムフロントと新しいハードオプションの両方を試しました。どちらもあまりいい感触はありませんでしたが、全体的には、マシンは機能していたと思います。ある特定の部分にはとても満足していますが、それ以外の部分ではもっと取り組む必要があります。とても奇妙は転倒をしましたが、データを見たら理由がわかりました。タイヤの温度が上がりすぎた状態で、ブレーキをかけながらマシンを寝かし込んだからでした。明日が楽しみです。まだやらなければならないことはたくさんありますが、今週末はいい仕事ができると思います」

ジャック・ミラー(MotoGP 16番手)
「午前中の感触はとてもよかったです。マシンはとても快適でしたし、自己ベストラップも出すことができました。しかし、午後は全く違うマシンになり、全力でプッシュしているにも関わらず、自己ベストに近づけませんでした。とにかく快適ではありませんでした。路面温度が20℃ほど上がったことで、マシンのパフォーマンスを完全に変えてしまいました。とても残念です。今夜データを見直して、また暑くなる明日のFP4と予選に向けて解決策を練りたいです」

ティト・ラバト(MotoGP 21番手)
「午前中はフロントの感触に少し問題がありました。高速コーナーの13コーナーでクラッシュしましたが、ケガがなくてラッキーでした。午後は気温が上がり、とても難しい路面コンディションになりました。そして、残念ながらまた転倒してしまいました。それから自信を取り戻すのが大変でした。今のように状況が複雑だと、できることはモチベーションを維持して、プッシュし続けることだけです。FP2の最後にペースを上げることができましたが、十分ではありませんでした。僕もクルーも全力を尽くしているので、今できることを探すのは難しいです。しかし、努力をし続け、日曜日のレースへ向けて準備を整えたいです」