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荻原桃子が手掛ける「アンスリード」初の路面店が南青山に デジタルアートの展示も

2016年09月10日 16:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

デザイナーの荻原桃子(画像: FASHIONSNAP)
デザイナーの荻原桃子が手掛ける「アンスリード(UN3D.)」が、初の路面店を東京・南青山にオープンした。立体的でシンプルな店内では、ウィメンズ及びメンズのアイテムをフルラインナップするほか、華道家の萩原亮太によるディスプレーや、ドレスイングによるデジタルインスタレーションなどが展示される。

UN3D. 初の路面店がオープンの画像を拡大

 マークスタイラーから2016年秋冬シーズンにデビューした「アンスリード」は、「複雑なプリーツ」「構築的なタック」「美しいドレープ」を取り入れたデザインを中心アイテムとして展開。ブランド名は、「UN STANDARD」「UN SIMPLE」「UN SIMILAR」の3つのアンチテーゼを意味し、「時代や流行、常識、固定観念に疑問を持ち、自由な個性や感性を大切にしたい」という思いが込められた。近年、ノームコアなどシンプルなファッションが流行しているが、デザイナーの荻原桃子は「トレンドだったりスタンダードという一般的な意識にとらわれることなく、ブレずにブランドとして独立したい。世の中にあまり合わせずやっていければ」と話した。
 青山にオープンした路面店は、ウッドやグリーンなどナチュラルな素材にコンクリートやアクリルなど異質の要素をミックスし、クリーンでモダンな雰囲気の内装に仕上げられた。店内は3つのエリアから構成され、中央のエリアにはアイコンとなるアイテムをそろえ、右エリアではニットやセットアップなどカラーをポイントにしたベーシックアイテムを展開。左エリアでは壁に展示されたアート作品や海外で買い付けたインテリア雑貨、ドレスなどを販売する。3つのエリアはそれぞれプリーツを連想させる立体的な壁で区切られた。
 オープンを記念して、NYのアーティスト「KALEN HOLLOMON」と京都のクリエーター「ナカヤマン。」によって制作されたデジタルインスタレーションを3ヶ月限定で店内に展示。「アンスリード」や「アンチテーゼ」をテーマに、アートワークをKALEN HOLLOMONが、モーフィング技術によって来場者の顔がアートワークに合成されるシステムをナカヤマン。が手掛けた。モーフィング部分はアートワークへの適合を追求してオーダーメイドで開発。体験者は好みの比率で自分の顔を合成できる上、完成した作品はスマートフォンで保存が可能。作品には近年大衆的な人気を集めている"体験型デジタルコンテンツ"がアート性の有無に関わらずデジタルアートと称される風潮へのアンチテーゼも込められているという。デジタルインスタレーションとも連動したアイテムとしてパンツやシューズが登場したほか、青山店限定商品としてTシャツとトートバッグのセット(1万円)が販売されている。
■UN3D.青山店所在地:東京都港区南青山5-5-25 南青山郵船ビル A棟102定休日:不定休営業時間:12:00~20:00公式サイト