中上貴晶 2016.09.09 ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGP フリー走行
[Moto2] 好調の中上、1番手タイムを叩き出す
2016年9月9日(金)・フリー走行
会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ
Moto2 レポート
Moto2クラスは、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が、1回目、2回目ともにトップタイムをマーク。2戦連続今季4回目の表彰台と今季2勝目に向けて絶好のスタートを切りました。中上は、1回目のセッションで1分38秒307をマークして首位発進。2回目のセッションでは、ただ1人1分37秒台に入れる快走を見せました。しかし、フロントの安定性に課題を抱え、連続ラップでは苦しい走りとなっています。2日目は、決勝に向けてセットアップ改善に挑みます。
以下、1秒差以内に15台の大接戦となり、総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が2番手につけました。ザルコは14年に3位、昨年は優勝しているので、今年は大会2連覇と3年連続表彰台を狙います。過去2戦、表彰台争いから大きく遅れ、前戦イギリスGPはノーポイントと悔しいレースになりました。2年連続タイトルを狙うザルコは、今大会は必勝態勢で挑みます。
ロレンソ・バルダッサーリ(Foward Team)は3番手、総合2位でザルコに10点差に迫ってきたアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)が4番手、前戦イギリスGPで今季2勝目を挙げたトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が5番手、2戦ぶり今季2勝目を狙うジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)が6番手と、優勝を狙う選手たちが上位に名前を連ねました。
前戦イギリスGPで2位表彰台のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は10番手、チームのホームGPとなる総合3位のサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が12番手、シーズン中盤戦に入って調子を上げているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が13番手でした。
Moto2 コメント
中上貴晶(Moto2 1番手)
「FP1、FP2ともにトップタイムをキープすることができました。FP2の最後にはただ1人1分37秒台に入り、2番手に0.3秒差をつけることができました。タイム的にはすごくポジティブです。しかし、FP2では、路面温度が大きく上がったせいなのか、安定した走りができませんでした。今回、ダンロップが用意したタイヤのうち、ハード側は全然使えないので、ミディアムで走ることになります。フロントもいつも使うミディアムになりますが、低速コーナーで毎週のように切れ込んでいました。これ以上攻められないという状態でした。幸いにも転倒しませんでしたが、何度も転倒しそうになったし、決勝に向けてまだまだやらなくてはいけないことがたくさんあります」
ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
「今日はうまくいきました。ユーズドタイヤで走り続けました。タイヤの選択肢はあまりありませんが、快適でした。いいデータを集めることができました。とても強さを感じます。明日も引き続きセットアップを進め、スタートからペースを上げられるようにしたいです。気温が高くなるとマシンのセットアップも大事ですが、体力的にハードになります。こういうコンディションは好きですし、全力でプッシュしているときに汗をかくのは好きです。明日もがんばります」
ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 3番手)
「いい日になりました。明日のFP3と予選ではもっといい結果が出せるように集中しなければなりません。まだマージンはありますが、集中力を維持してフロントローを獲得したいです。トップ5につけたライダーたちはとても強いです。モチベーションは高いですし、明日はフロントとリアを改善して、電気系にも注意して一歩前進できるようにがんばります」