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『歌声にのった少年』監督のコメント映像公開 「パレスチナで映画を撮るのは大変だ」

2016年09月10日 13:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2015 Idol Film Production Ltd/MBC FZ LLC /KeyFilm/September Film

 ハニ・アブ・アサド監督最新作『歌声にのった少年』より、監督やプロデューサーが制作秘話を語るインタビュー映像が公開された。


参考:動画はこちら


 本作は、『パラダイス・ナウ』や『オマールの壁』で、海外の映画祭で高く評価されたハニ・アブ・アサド監督の最新作。紛争の絶えないパレスチナ・ガザ地区で暮らすムハンマドが、全米の人気オーディション番組“アメリカン・アイドル”のエジプト版“アラブ・アイドル”で、本物のスターになるまでのサクセス・ストーリーを描く。


 公開されたインタビュー映像では、監督やプロデューサーが本作の制作舞台裏を明かしている。パレスチナでの撮影について監督は、「パレスチナで映画を撮るのは大変だ。(中略)人々のプロ意識は低く、映画製作への理解も低い。映画は娯楽だから 私たちも遊びでやってると思っている。この仕事が軍隊よりも真剣なことを理解していない」と本音を語る。また、「ガザの子供たちをジェニンに連れてくることは大変難しかった。撮影を開始するわずか2日前にイスラエル当局から(ガザの外に出る)許可が下りたんだ」と、実際にガザ地区に住む子どもを撮影に起用したことも明かしている。(リアルサウンド編集部)