モビスター・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、イギリスGPでマルク・マルケスと演じたバトルは昨年のマレーシアGPでの戦いとは違うと考えている。
ロッシは2015年のマレーシアGPで起こったマルケスとの接触により、最終戦のバレンシアGPで最後尾スタートのペナルティを受けた。このできごとがきっかけで、ロッシとマルケスの関係は悪化。しかし、今年の6月に行われたカタルニアGPでのルイス・サロムの事故をきっかけに、ふたりはパルクフォルメで握手を交わし、和解したと考えられている。
イギリスGPでは、ロッシとマルケスが昨年のマレーシアGPと似たバトルを展開。マルケスは、マゴッツをカットした後に同じポジションでコースに復帰したが、このことにたいし、ロッシは不満はないと語っている。
「コースからはみ出したということは、ミスをしたということだ。最終的にそのミスで何も失わないのはフェアじゃない」とロッシ。
「でもこのようなルールでは、ターマック上にコースアウトした場合にはアドバンテージを得られないことになっているので、レースを続行することができる。全てのライダーにとって同じことだ」
「マルケスはいつも非常にアグレッシブだ。でもセパンでの戦いに比べたら、今回の戦いはだいぶ違っている。お互いに、前に行こう、速く行こうという目標を持っていたからだ。だから、とても楽しんだよ」
「こういうレース、こういうバトルの後にポディウムに上り詰めるのはとてもおもしろいよ。(カル・)クラッチロウ、マルケス、そして特に(アンドレア・)イアンノーネとの素晴らしいレース、素晴らしい戦いだった。唯一残念だったのはマーベリック(・ビニャーレス)が僕らを待ってくれなかったことだね」