ファン・ドユン 2016年9月4日
VINCENZO SOSPIRI RACING
SQUADRA CORSE
FIA-F4 第6大会(鈴鹿サーキット)レビュー
荒れた鈴鹿、厳しいペナルティに負けず、ファン・ドユンが意地を見せる。
■大会概要 . 開催地:三重県、鈴鹿サーキット(一周:5.821km)
開催日:2016 年8月 27 日(土)~8月 28 日(日)
■大会結果
・63 号車:ファン・ドユン
8月27日(天気:晴れ/路面:ドライ)第11戦予選:28番グリッド(33番手スタート)
8月27日(天気:晴れ/路面:ドライ)第12戦予選:DNQ(32番手スタート)
8月27日(天気:晴れ/路面:ドライ)第11戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):17位
8月28日(天気:晴れ/路面:ドライ)第12戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):21位
■大会レビュー
2016シーズンのFIA-F4第6大会は8月27日~8月28日、鈴鹿サーキットで33台の参加により実施され、VSRランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニア・チーム(VSR Lamborghini Squadra Corse Formula Junior Team)は、昨年、FIA-F4にスポット参戦していた韓国出身のファン・ドユン(31歳)を起用し、1台体制で挑みました。
63号車に乗るファンは27日(土)午前に実施された予選で、ベストタイムに基づき第11戦決勝レースの28番グリッドを得ましたが、前戦までのモラルハザード・ペナルティを受け15グリッド降格で33番手スタート。セカンドベストタイムはマシントラブルによりアタックができず予選落ちを喫しましたが、嘆願書出走が許され、第12戦決勝レースはペナルティも含め32番手スタートとなりました(1台計測できないマシンがあり、彼が最後尾)。
迎えた27日(土)の第11戦決勝レース、好スタートを見せたファンは巧みにポジションをあげ、1周目は28番手でコントロールタワー前を通過。2周目にさらに前を行くマシンを捉え、着実にポジションを上げて、24番手まで追い上げます。しかし、前日の予選同様、エンジンが突然止まり、なんとか再始動させたものの29位完走でレースを終えました。原因は燃料ポンプ関係のトラブルだと発覚し、部品交換をして翌日のレースに臨みました。
28日(日)は朝から雨となり、次第に雨脚は弱まりましたが、FIA-F4がスタートする頃の路面状況は完全にウェットでした。スタートで32番手から素晴らしいスタートを見せ1台をパス。難しいウェットコンディションのレースで巧みに順位を上げ、最終的に24位でフィニッシュしました。
FIA-F4選手権第7大会は、11月11日(金)~13日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎで開催されます。
■コメント
・63号車:ファン・ドユン
「今回のレースに関しては、モラルハザード・ペナルティが課されることを事前に知らされていたので、厳しい戦いになることは覚悟していました。今シーズンのアクシデント等の危険行為に対して、両レースとも15グリッド降格のペナルティが課されていたのです。さらに今回のレース内容によっては、最終戦の出場を認められない可能性もあるといわれていたので気を引き締めて臨みました。
鈴鹿サーキットは得意なサーキットのひとつですが、今回のレースでは15グリッド降格があらかじめわかっていたので、予選でひとつでもポジションを上げるために、そして決勝に向けてタイヤを温存するために、最小限の燃料を積んでアタックすることにしました。イン・ラップ、アウト・ラップも含めて6周分の燃料を搭載してコースインしたのですが、2周目に赤旗が出てしまい、最悪でした。それで計測1ラップしたところで、エンジンがガス欠状態となってしまい、セカンドベストタイムが予選不通過となってしまったのです。自分自身、読みが甘かったのを反省しました。幸いレースは嘆願書出走が認められ、第12戦も走れることになりました。
第11戦は、スタートも良く、レースのペースはトップグループにかなり近かったのですが、残念ながらまた同じような症状がエンジンに出てしまい、どうすることもできなかったので、なんとか最後まで、とにかく走り切ることに集中しました。
今回はガス欠というはずはないので、メカニックさんに入念に調べてもらったところ、燃料ポンプの部品にトラブルが見つかり、それが原因でガス欠症状が発生していたとのことでした。予選を満タンで出走していたら、予選でのストップがガス欠ではなく、マシントラブルだったことは発見できていたのでしょうが、戦略的に攻めた結果なので誰のせいでもないと思います。
第12戦は雨の中、精一杯頑張りましたがウォータースクリーンで前も見えない中、危険行為やペナルティ行為をしないように最大限の注意を払って走りました。その結果、無事に完走できて、次のレースへの出走も認められたので、今回は当初の目標を果たせたと思います。次はもう最終戦、なんとかトップ10に入りたいですし、表彰台が欲しいです。頑張りますので応援宜しくお願いします」
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