モンツァのイタリアGP開催契約延長がほぼまとまったことが発表されたが、グランプリ開催に関心を示していたイモラが、地元政府がモンツァのみを支援することは違法であるとして法的措置を開始したようだ。
2日、モンツァは、正式契約はまだなされていないものの、3年間のイタリアGP開催契約を結ぶことが確実になったと発表した。
イタリア自動車クラブ(ACI)がモンツァに対しては政府からの支援を与えたのに対し、イモラに対しては資金援助をしなかったため、イモラは処遇が不当だと感じているという。
元F1ドライバーで、モンツァの組織委員会の責任者であるイバン・カペリは、事実認定を行うためのヒアリングが10月26日に行われると語った。
「イタリア自動車クラブのこれまでの行動、つまりモンツァのみが政府の資金を受け取る資格があると述べたことが合法かどうか、ローマにある上訴裁判所が判断を下す予定だ」とカペリ。
「イモラは、これが合法でないという趣旨の申し立てを行った」
「昨年、(イタリアの首相である)マッテオ・レンツィがモンツァに訪れ、バーニー(・エクレストン)に(開催)料金を支払うため、ACIを通して税金を使うことができるような法改正が行われた」
「そしてイモラ側はこう言ってきたんだ。『もしACIがモンツァに資金を渡すとすればそれは不公平だ。イモラとモンツァは同じレベルにあるし、我々もモータースポーツクラブだ。モンツァに与えたのと同じだけの資金を要求する』とね」
エクレストンは、イタリアGPの開催契約は「うまく行けば数週間以内に」結ばれるが、「注視する必要がある」と発言した。
遅れの理由を尋ねられたエクレストンは「イモラの人たちが税金投入について反対行動を起こし始めたからだ」と答えている。
「私が関知している限り、モンツァでの開催は確保されている」としながらも「法律の問題で何らかの事態が発生しないとは断言できない」とエクレストンは認めた。