アメリカのメディア関連会社、リバティ・メディア社が、F1の所有者であるCVCキャピタル・パートナーズをはじめとする株主からF1を取得することで合意したと発表した。チェイス・キャリー氏が会長を務め、バーニー・エクレストンはCEOのポジションを維持する。
7日にリバティ・メディアが声明を発表、F1取得に関して合意し、すでに18.7パーセントの株式を7億4,600万ドルで取得しており、最終的には80億ドルの取引になると明かした。今後、リバティ・メディアはF1の親会社であるデルタ・トプコから株式100パーセントを買い取る予定で、その取引が終了するまでは、CVCファンドが引き続きF1の支配株主ということになる。
「取得手続きが終了すれば、リバティ・メディアはF1を所有することになる。F1はリバティ・メディア・グループに所属し、グループはフォーミュラワン・グループに改名する」とリバティ・メディアの声明に記されている。
CVC率いる売り手コンソーシアムはフォーミュラワン・グループの株式約65パーセントを所有することになり、F1の発展のためリバティ・メディアのサポートをするという。
Sky Sportsによると、所有権移転の第一段階である18.7パーセントの株式取得に関しては規制条件はないが、残りの株式を取得するには、FIAなどの承認を得る必要があるということだ。Skyは「すべての手続きを終了するにはまだ2、3カ月かかるとみられるが、今回、大きな一歩がなされたことには間違いない」と伝えている。
リバティ・メディアは今回の発表に際し、現在21世紀フォックス社の副会長を務めるチェイス・キャリー氏がF1の新会長に就任、エクレストンは引き続きCEOを務めることを明らかにした。