トップへ

白石晃士監督『ミュージアム-序章-』WOWOWで配信&放送へ 殺人鬼“カエル男”が映る予告編も

2016年09月08日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)巴亮介/講談社(c)2016『ミュージアム-序章-』パートナーズ

 11月12日に公開される小栗旬主演作『ミュージアム』のアナザーストーリー、『ミュージアム-序章-』が、WOWOWメンバーズオンデマンドとGYAO!で全4話(1話15分)の配信が決定。WOWOWシネマでそれらを再編集し1本化(56分)したものが放送されることも決まった。


参考:動画はこちらから


 本作は『ミュージアム』に登場するシリアルキラー“カエル男”が仕掛けたもうひとつの作品〈殺人〉を描くアナザーストーリー。原作は「ヤングマガジン」で連載されていた巴亮介の同名コミック。映画版は主演を小栗旬が務め、監督は 『るろうに剣心シリーズ』の大友啓史がメガホンをとった。映画とは別のスタッフ、キャストで製作された本作は、監督を『貞子 vs 伽椰子』の白石晃士がメガホンをとり、主演を『64』、『ディストラクション・ベイビーズ』の三浦誠己が務めた。ほかに、川島鈴遥、森田想、細川佳央、河屋秀俊、中野英樹、奥野瑛太、宇野祥平などが脇を固める。


 このたび公開された予告編は、雨の中を歩く不気味な“カエル男”の姿から始まる。カエル男があらゆる場所に仕掛けたカメラ、そして主人公が劇中で撮影を強いられた手持ちカメラ、様々な目線で見せる映像からは、カエル男の狂気とゲーム性を帯びた臨場感が伝わる仕上がりになっている。


■三浦誠己(九堂仁役)コメント
◯脚本を読んだ感想
まず、撮影する現場を想像できた部分と、想像できない部分がありました。色々な条件を満たしながら、生命の危機や人間味を尊重して、格好つけたり、邪念を抱いた佇まいを、俳優の演技として、存在として、排除できうる隙間があるなと。そして繊細で素晴らしい脚本だと思いました。


◯撮影時に苦労したこと、役への向き合いについて
全部です(笑)。一番苦労したのは、リアルと最低限の説明条件のサジ加減を、どの辺にするかというのは部分でした。役柄については、予定調和にならないように、少し危険で投げやりな、破壊的な匂いを残しながら愛情深い男にしたいなと努めました。最後の最期まで読めなくなってると思います。


◯カエル男という特異なキャラクターとの共演について
カエル男を理解しようとは全く思わなかったです。「どうすれば?」が常に心と体を支配してて、スピード感に付いて行けてないのが正直なキャラクターの思いだったように思います。余り探り合う隙もありませんでしたし。そういう意味では、オーソドックスなサスペンスの仕掛けや起承転結を無視できたかなと。


◯視聴者へメッセージ
現代の我々は沢山の映像に触れています。言い方を変えれば、現代の我々は沢山の映像に侵されています。「自撮り」「盗撮」「ドキュメント」「ニュース映像」「ドラマ」「映画」etc。演技においての方向性やジャンルも多岐に渡ってきました。まず、今現在、映像作品に侵されていて、演技に侵されて暮らしている事を皆様が感じて観て頂けたら嬉しいです。コレは挑戦映像作品です。是非!


■白石晃士監督 コメント
愛のために、おぞましく非情なバイオレンスを実行しなければならなくなった男の悲哀を描くと同時に、
愛を伝えることの美しさを描く娯楽作品を目指しました。
愛する恋人や家族を思い浮かべながら「自分だったらどうするだろう」と見ていただくと、
よりハラハラして楽しめると思います。


■WOWOWプロデューサー・大瀧亮 コメント
映画『ミュージアム』に登場するカエル男は、仕掛ける事件の猟奇性やゲーム性は勿論ですが、何よりも実はターゲットを追い込む為の計画と準備を緻密に行い、実は一番汗をかいていると言っても過言ではないキャラクター性が面白く、この強烈なキャラクターに特化した別のお話を作ることで、映画を観る前後問わず楽しめるドラマを目指し企画しました。このアナザーストーリーに散りばめられた情報が映画『ミュージアム』にもつながる予備知識にもなりますし、POVの鬼才・白石晃士監督が描く新たな『ミュージアム』としても楽しむことができます。少し刺激的な展開にハラハラドキドキしながら、双方向に観ていただければ幸いです。


(リアルサウンド編集部)