「センターステージ」は、アジア最大規模のファッションフェア「香港ファッション・ウィーク(HKTDC Hong Kong Fashion Week)」から派生したイベントで、9月10日まで香港コンベンション&エキシビション・センターで開催。会場は、「ALLURE」「FORWARD」「GLAM」「METRO」の4つのゾーンで構成され、オーストラリアや日本、韓国、インド、タイ、ロシア、イギリス、フランスなどのブランドが展示を行う他、ランウェイショーやセレブリティー達を集めたレセプション、トレンドセミナー、トークセッションなどが行われる。初日の「CENTRESTAGE ELITES」には、「アツロウタヤマ(ATSURO TAYAMA)」で経験を積んだMim Makによる「HANG」、中国のブランド「SIMONGAO」、ラフォーレ原宿でイベントを行った韓国のブランド「Beyond Closet」、バンコクを拠点に活動する「rotsaniyom WHITE LABEL」が参加し、ランウェイ形式でコレクションを発表した。
展示会場は、出展ブランドの選定を厳しくすることで課題とされてきたデザイン力を全面に押し出したラインナップで編成し、定期的に同会場で参加ブランドがファッションショーを行うことで、各ブースにビジターを誘導する。またフットケアサービスを行うブースを設置するなど、独自のサービスで訪問者の回遊性を高めている。日本ブランド「ニーツ(niitu)」の新津祥太は初日を振り返り「予想を以上にしっかりモノ作りをしたブランドが揃っていて、10年前の東京のようなパワーを感じた。様々な国のバイヤーが参加していることも日本の合同展と違うところ」とコメント。「ソーム(sou-mu)」の末田正輝は「I.Tのバイヤーに見てもらえるチャンスがあることは大きい」と語り、「HANG」のようにアジアでの展開拡大を目的に参加しているブランドも多い。また英語圏であることや地理的な要因から、参加者からは「アジアファッションの"ハブ"は香港になるのでは」という声も上がっていた。
最終日の10日には、若手クリエーターたちを発掘・育成するための「香港ヤングデザイナーズコンテスト(YDC)」が行われ、審査員の一人として「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナーの落合宏理が参加する。同日は一般の来場も可能となっている。
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