FIAのF1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、マックス・フェルスタッペンが自らの攻撃的なドライビングスタイルを加減できない限り、悪名をはせる危険があると警告している。
ホワイティングはイタリアGPの金曜日にフェルスタッペンと会い、ベルギーGP決勝での振る舞い、特にケメルストレートでのライコネンとの戦いについて話し合った。
スパでフェルスタッペンが行った“非スポーツマン的行為”に対して黒白旗を提示する可能性もあったことをホワイティングは明らかにしたが、今後も提示する可能性はあるという。
「私がマックスに伝えたことの趣旨は、我々が彼の競争的なドライビングスタイルが好きである一方、限度を超えてしまわぬように注意しなくてはいけない、ということだ」
「彼はたまに少しアグレッシブになってしまう」
「こんなことがあってはならないのだが、マックスの行き過ぎたドライビングがあだとなり事故が引き起こされ、彼が悪名をはせぬように注意する必要がある」
「彼はそれを完全に受け入れた。友好的な話し合いだったよ」
イタリアGPの木曜日、ホワイティングはフェルスタッペンに不平をこぼしていたフェラーリの2人とも会談した。
「セバスチャンとキミが言うことにも耳を傾けた。彼らはとてもリラックスしていたよ。マックスには何も問題はないが、彼にはもう少しリスペクトが必要で、少し冷静になる必要があると語っていた」
「彼らはフェルスタッペンとレースができてハッピーだと言っていたよ。しかし彼は荒さを直す必要があるがね」
レーシングスタイルを変える必要があるとも言われた18歳のフェルスタッペンは、実際のところレギュレーションには反していないとホワイティングは言う。
「ルール違反はなかった。もしあれば何かなされていたよ」
「しかし、最初にフェラーリからマックスがディフェンス時に2回以上動いたと言われたため彼の動きをその観点から見てみたが、彼は1回しか動いていなかった」
「彼は右に動いた。その時私は彼の動きは遅かったと言ったがね。そして彼は左に動いた。しかし彼は左側にキミが通れるだけの十分なスペースを残したんだ」
「それはレギュレーションで要求されていることであり、マックスは完璧にやってのけた」
「どこで動かねばならないと言ったルールは無い。しかし、ブレーキングゾーンでは動くべきでは無いね」
「私はそれをスチュワードに伝えた。申し立てがあったことを彼らに伝えたが、彼らは調査することは無いと結論付けた」
ホワイティングは「あの動きは許容範囲のギリギリだったが、受け入れられるものだった」と付け加えた。