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結成20年のオリジネイター、山嵐が考えるミクスチャーロックの現在「実は日本の中にあふれてる」

2016年09月07日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

山嵐

 日本におけるミクスチャーロックの草分け的バンド、山嵐がニューアルバム『RED ROCK』を7月にリリースした。今年で結成20周年を迎えた彼らが5年ぶりに放つ本作には、流行り廃りの激しい日本のロックシーンの中で戦い続けてきた彼らだからこその説得力あるリリックと、首尾一貫したヘヴィ&グルーヴィーなサウンドが満載。古くからのファンはもちろんのこと、彼らに少しでも触れたことがある人も「これぞ山嵐ならではのミクスチャーロック」と圧倒させる1枚だ。


 リアルサウンド初登場となる今回のインタビューでは、KOJIMA(Vo.)とSATOSHI(Vo.)のオリジナルメンバーに加え、昨年バンドに加入したKAI_SHiNE(Machine./元THC!!)の3人が登場。バンド結成から現在までの流れ、新作で提示された変わらぬスタイル、そしてメンバーが生まれ育った湘南という街が持つオリジナリティとミクスチャーとの関係について語ってもらった。(西廣智一)


(関連:BRAHMAN・TOSHI-LOWが語り尽くす、言葉と格闘した20年 「あざとい考えが頭に出てくる前に、先に歌が出るような体にならないと」


■「音楽が良くても嫌いな奴とはやりたくない」(KOJIMA)


──山嵐の結成に際して、最初はどういうことをやりたいと考えていましたか?


KOJIMA:最初はKORNみたいなラウドロックにラップを乗せるスタイルでバンドをやりたいと思って、僕がデモテープを作っていました。山嵐の他のメンバーも同じようにデモテープを作っていて、お互い聴かせ合っているうちに意気投合して、じゃあ一緒にやろうかっていうのが最初です。


──バンドが結成された1996年というと、海外では今名前が挙がったKORNをはじめとする、現在のラウドロックシーンのオリジネーター的なバンドがブレイクし始めた時期でした。日本ではそういうタイプのバンドがまだオーバーグラウンドに出てきていないタイミングだったと記憶していますが、皆さんの周りには山嵐と同じような志を持ったバンドが他にもいたんでしょうか?


KOJIMA:何組かはいましたね。


SATOSHI:日本語に特化していたバンドもいたよね。それこそOGAちゃん(YUYA OGAWA/Gt.)がいた麻波25も同期っちゃあ同期だし。


──この20年、長かったですか? それともあっという間でしたか?


KOJIMA:あっという間という感覚のほうが強いですよ。


SATOSHI:うん。自分らで「もう20年」と思うよりも、周りから「もう20年なんですね」と言われて実感することのほうが多いですし。


──では山嵐をここまで続けられた原動力はなんだったんでしょうか?


KOJIMA:メンバーの性格のバランスがちょうどいいんじゃないんですかね。だって音楽が良くても、嫌いな奴とはやりたくないじゃないですか(笑)。


──バンドメンバーというよりは、純粋に仲間という意識のほうが強かった?


KOJIMA:どちらかというと、あんまりそういうことを意識してこなかったというほうが正解かもしれません。「仲間だよな」とかいうのも堅苦しいし。KAIのことも17、8の頃から知っていたし、OGAちゃんも麻波25をやる前から知っていたし、結局は全員昔からの知り合いなんですよね。


KAI_SHiNE:僕とOGAくん以外は、ただの同級生の集まりですからね(笑)。


──この20年間、音楽シーンもいろいろな変化を繰り返してきました。その中でバンドを辞めようと考えたことは?


KOJIMA:休もうかという話は多々ありましたけど、辞めようというのはないですね。


──そのモチベーションはどうやって保ってきたんですか?


KOJIMA:その都度、誰かしら熱い奴が曲を作ってきてバンドを引っ張ったり、話し合ったりしているから、ですかね。今までいろんな音楽性にチャレンジしてきて、その中には周りから求められていない音楽性というのも多少なりともあったと思うんです。そういうところとちゃんと向き合って、絞っていくことが次につながってたのかな。


■「僕らの地元・湘南ってすごくミクスチャーな街」(KAI_SHiNE)


──KAIさんはバンド加入前、山嵐のことを外側からどう見ていましたか?


KAI_SHiNE:地元の怖い先輩です。


SATOSHI:食い気味に言ったよね、今(笑)。


KAI_SHiNE:まぁ、そのほうがいいかなぁと(笑)。でも本当に、地元の怖い先輩たちが、気づいたらMTVで曲が流れてたとか、気づいたら『ミュージックステーション』に出てたとか、本当にそんな感じで。だから山嵐っていうバンドの音楽性やキャラクターについては後から意識したんですよね。いわゆるミクスチャーみたいなものを地でいってるバンドっていそうでいなかったし、山嵐以外にそれを体現しているバンドは今も日本では少ないと思うんです。


──なるほど。では逆にKOJIMAさん、SATOSHIさんはバンド加入前のKAIさんのことをどういうふうに見てましたか?


SATOSHI:地元の怖い後輩ですね(笑)。


KAI_SHiNE:(笑)。


SATOSHI:地元のワルっすよね。ワルの中にいたデカい人みたいな(笑)。ひさびさにライブハウスでKAIに会ったら、「俺、この後にやるんすよ」って言われて、それがTHC!!で。


KAI_SHiNE:お互いに何をやっているのか、あんまりわからないまんま藤沢駅でばったり会ったり。


──地元のつながりで、遊びの延長みたいなところがあったんでしょうか。


SATOSHI:うん、KAIは特にそれに近いっすね。


KAI_SHiNE:もともと僕らの地元・湘南って雑多な街なんですよ。音楽も職種ジャンルレスだし。それに不良の種類もいろいろあるじゃないですか。そういうことも含めて、すごくミクスチャーな街なんですよ。レゲエもパンクもヒップホップも4つ打ちも、それをやってる人たちがみんなどこかで飲んだことがある同士だったり。その中で生まれた関係なんですよね。


──その地元の後輩であるKAIさんが、バンド結成19年という昨年に正式メンバーとして加入したのも面白いと思うんですよ。


KAI_SHiNE:同級生と19年続けてきて、そこに後輩入れるかっていう。


SATOSHI:いやいや、ほぼタメじゃんか(笑)。35、6を超えると年齢に関しては雑になってきますから。


──そもそもなぜメンバーとして迎えようということになったんですか?


KAI_SHiNE:それ、僕も聞いてないですね(笑)。


SATOSHI:単純にサウンド的な可能性の広がりを考えてだよね。これは僕が他のメンバーを客観的に見て感じたことなんですけど、KAIが入った瞬間にみんなすごく楽しそうだったんです。特に石井(芳明/Dr.)ちゃんとか。ずっと同じメンバーでやり続けているとマンネリとまでは行かなくても、新しいエッセンスが欲しくなることがあって。KAIが今やってる「Machine」ってやつがバンドにすごくハマって、ちょうど曲作りに楽しさに直結したんでしょうね。


KAI_SHiNE:本当にいろんなことが重なり合って、こういう形でやったら面白そうってところにたどり着いたんですよね。でも、正式なオファーも正式な加入発表もなくてですね(笑)。制作に入るタイミングに、たまたまそこにいたというフワッとした感じだったんです。


──そこが他のバンドと比べると、とてもユニークかなと。


KAI_SHiNE:うん、「ユニーク」というのはとてもいい表現ですね(笑)。


■「“山嵐的”というのはみんな徹底的に意識した」(SATOSHI)


──今年7月にはニューアルバム『RED ROCK』をリリース。気づけば5年ぶりのオリジナルアルバムとなりましたが、前作からこれだけ間隔が空いたのには何か理由があったんですか?


SATOSHI:ちょっと企画色が強いんですけど、一応その間にTomYumSamuraiっていうタイのミュージシャンと一緒にコラボレーションアルバム(2013年発売の、TYA(TomYumSamurai&山嵐)名義による『TYA(TomYumArashi)』)を出しているので、5年空いた気はしてなくて。それも含めると、大体2年から2年半に1枚出してる感じなんですよね。だからメンバーにとっては5年ぶりという感覚はあんまりないんです。


──活動サイクル的には、2年に1枚くらいのペースが合ってるんでしょうか?


KOJIMA:ちょうどいいぐらいだよね。


SATOSHI:うん。それも「そろそろ2年経ったから作ろう」というわけではなく、「じゃあ作ろうか」ってみんなのベクトルが同じ方向に向くのがだいたいそれくらいのスパンだっただけで。まぁ20周年というのはさすがに狙いましたけど。


──なるほど。では内容的なところで20周年は意識しましたか?


KAI_SHiNE:僕が見てる限り、想像以上になかったですね。


SATOSHI・KOJIMA:(笑)。


KAI_SHiNE:なかったというよりも、むしろ色とペースを乱さないように周年を意識をしないっていう意思のほうが強かったのかな、レコーディングでは。なので、新参の僕からすると「あ、意識しないんだ。わかりました」ぐらいの温度でしたね。あくまで今の山嵐を詰め込んだ作品を生み出すというか、そこに終始してたと思います。


KOJIMA:KAIの言うとおりで、20年をまとめるという意識はほぼなかったです。


──とはいえ、このアルバムで聴けるサウンドって「自分が知ってる山嵐」というか、山嵐というバンド名を耳にしてイメージできる音そのものだと思うんです。


SATOSHI:ありがとうございます。その「山嵐的」というのはみんな徹底的に意識してましたね。


KAI_SHiNE:うん、むしろそっちでしたよね。新しいメンバーが入ることでバンドとして原点回帰するというか。だって、企画段階ではアルバムタイトルが『セブンメン』になりそうなくらいだったんで(笑)。(注釈:6人目のメンバーYUYA OGAWA加入後、最初のアルバムタイトルが『シックスメン』だった)


■「常に独特なセッション感を求めてる」(KAI_SHiNE)


──そういえば今作のタイトル『RED ROCK』ってすごく強い言葉ですよね。赤は怒りを表す色でもあるし、そこにロックという象徴的なワードが加わることで何を表現したかったのかがストレートに伝わると思います。


SATOSHI:タイトルは武史(Ba.)が俺に言ったのかな。今おっしゃったような意味に加えて、響きとかニュアンスとか、その感じが音とかひっくるめてスコーンとハマったんですよ。で、後から「日本で7番目に高い山」が赤岳で、今回から7人編成だし、と次から次へとひっついてきたんですけど(笑)。


KOJIMA:タイトルはだいたい最後に決まるんですけど、今回はまさにそういう感じですよね。


SATOSHI:俺らの中には共通する「山嵐っぽいワード」みたいなのがあるんですよ、うまく言葉では表現できないんですけど。その中からのチョイスで、これがぴったりだったんだと思います。


──名は体を表すじゃないですけど、有無を言わさず聴く者を惹きつけるパワーが本当に強い作品だと思います。


KOJIMA:まぁやるならやりきるっていうことですかね。僕の歌に関して言えば、高い声で歌ったほうがいいとみんなが言ってくれてるので、それに応える気持ちも強くて。そういう、自分がやろうとしてることに関して、みんなは何を求めているのかというのはすごく意識しました。


──特に今作ではKAIさんの役割が非常に重要な役目を果たしていると、アルバムを聴いて感じました。この「Machine」という役割は……どう表現すればいいんでしょうね?


KAI_SHiNE:バンドマンのほうでもオーディエンスのほうでも、絵的には「何やってんの?」っていう感じだと思うんですけど(笑)。


SATOSHI:「DJさん」ってよく言われるもんね。


KAI_SHiNE:まずそう言われますけど、それで大丈夫です(笑)。まぁ正確には上からかぶせているような、下から押し上げているような、そのどっちかなのかなと自分では思ってます。


──ただ電子音を足すだけではないですよね。


KAI_SHiNE:そうですね。それを無理にバンドサウンドと混ぜようともしてないし、引くことも僕の役目だと思って試行錯誤しながらやってます。そもそも山嵐という確立された音楽の中で電子音というものがどういうふうに入るべきか、山嵐が目指してきたミクスチャーってどうあるべきかとか、そういうことを考えながら。まだこれは初期段階だと思ってますけどね。


──すべてはこの『RED ROCK』から始まると。20周年にして新しいことを始めるという攻めのスタンスも、また山嵐らしいというか。


SATOSHI:基本、飽きっぽいんですよ。


KOJIMA:そこなんですよね、同じことができなくて(笑)。


KAI_SHiNE:常に独特なセッション感を求めてますものね。みんなの想像を超えるものを突然ぶっこみたくなる感じというか。何せ僕が加入する前も、大きいイベントのトリを山嵐がやっていたら、その日の最後の曲でラップ部分を「今日、お前歌えよ」って、出番3分前ぐらいに言ったりする先輩たちですから(笑)。そういうバンドなんですよ、山嵐って。


──そこが山嵐たる個性を作っている要素のひとつなんでしょうね。


KAI_SHiNE:今やそうなってるところもあると思いますよ。でも、それがスタンダードになってしまうとみんな面白くなくなっちゃうんで、あんまりそういうふうには推したくはないんですけどね。


■「山嵐のリリックはプロレスのエンタテインメント性」(SATOSHI)


──歌詞についてはどうでしょう。この20年の中で、歌いたいことや伝えたいことに、KOJIMAさんやSATOSHIさんの中で変化はありましたか?


KOJIMA:正直、変化している気もするし全然変わらない気もするし。そこは自分ではわからないところなんですよね。その都度完成した新曲を聴いて思いついたことを歌うんですけど、もちろんそのときそのときで気になっていることや心に秘めていることが自然と出てきたりするので、変わってはいるはずなんですけど、よく山嵐を聴いてくれている人たちからは「いい意味で変わってない」と言われるんです。


──確かにそうかもしれませんね。僕も今作を聴いて、今の世の中の流れを反映しつつも、根底にあるものは90年代から地続きで変わってないと思いました。


KOJIMA:誰かを師匠や先生に持ったこともないですし、自分自身でずっと模索しながらやっていることなので、たぶん基本的手法は劇的には変わったりはしてないと思います。


SATOSHI:言葉選びや語呂選びにおいて、自身の中に「山嵐っぽい世界観」があるんだと思います。KOJIMAのリリックを見ていると「ああ、KOJIMAっぽいな」と思うものが結局山嵐っぽいものなので、そういうのがずっと積み重なってるのかなと。言葉じゃうまく説明できないんですけど、アルバムタイトルしかり「山嵐っぽさ」というのがあるんですよね。


KOJIMA:ソロ(2012年発売のソロアルバム『CIRCUIT BREAKER』)をやったときに、優しい世界だとかそういうところを解放したんですよ。それもあって、山嵐では「やると決めたらやるぞ」と思いっきり力で押し切るスタイルでやれてるのもあるんじゃないかな。


SATOSHI:あと、絶対根っこにプロレスはあるよね。


KOJIMA:うん、それで育ってるからね。


SATOSHI:山嵐のリリックって、プロレスならではのエンタテインメント性だと思うんですよ。サウンドは凶暴だから言ってることも凶暴だろうと思うかもしれないけど、怖くないし脅したりもしない(笑)、そういう詞の世界観じゃない気がして。俺はあんまりプロレスは詳しくないですけど、最近よくKOJIMAさんがプロレス愛を語ってるときにそう感じたんです(笑)。根っこにああいうエンタテインメント性があるのかなって。


■「日本ってミクスチャーの国なんですミクスチャーって実は日本の中にあふれてる」(KAI_SHiNE)


──山嵐というと、90年代後半以降の日本のロックシーンにおいて、ミクスチャーロックのオリジネーターのひとつと認識されていると思います。皆さんはミクスチャーというものに対してどこまでこだわりを持っているんですか?


KOJIMA:以前はまったく意識してなかったけど、今作ではちょっとだけ意識してるかなって感じですね。


SATOSHI:カルチャーとしてそういうのが根付いていったらいいなというところでいうと、ここ最近は自分たちでもミクスチャーって言うようになりました。自分たちもそこでの連帯感みたいなものがカルチャーとして広がっていったらいいなと思いますし。逆に以前は「ミクスチャーってなんだよ!」って言ってたもんね(笑)。


KAI_SHiNE:嫌がってましたもんね。


SATOSHI:ヘソ曲がりだから。


KOJIMA:それがよくなかったんだよ(笑)。


KAI_SHiNE:ミクスチャーって実は日本の中にあふれてると思うんですよ。CD屋さんに行ったらあれだけ好き放題いろんなジャンルが選べる、それだけ選択肢の多い国って珍しいと思うし。その時点でミクスチャーの国なんですよね。でもミクスチャーというワードにアレルギーがある奴もいて、昔の山嵐はそこで括られるのを嫌がっていた。それが時を経て、今や日本にはこういうカルチャーがあると海外にも認められてきている。だったらこの20年にわたりそのシーンを見てきた人間たちが「俺たちの国にはこれがある!」と叫んで、牽引していくべきじゃないか、今はそういうタイミングなんじゃないかと最近本当に思うんです。


──先ほどKAIさんが「湘南って街はミクスチャー」と言ってましたが、湘南という街の雑多性がミクスチャーという文化そのものだったと。


KAI_SHiNE:まさにそうだと思います。


■「KAIが入ったことでまだまだいろんな実験ができると思う」(KOJIMA)


──新作を7月にリリースして、ここからライブやツアーで新曲をガンガンやっていき……飽きてきた頃に次の新作にとりかかると(笑)。


SATOSHI:次はもうちょっと早めに出したいんですよね(笑)。


KAI_SHiNE:次は新作ができるのか、人数が増えるのか(笑)。


SATOSHI:今はすごくビッと来てるタイミングなので。ライブの組み立て方も前はすごいルーズだったんですけど、最近は真面目にやったりしてるしね。まぁ勢いも大事なので、もうちょっと短いスパンで何か出してもいいかなとは思ってます。


KAI_SHiNE:ステージはもちろんですけど、今は創作意欲もバンドとしてすごく強い気がしますし。


KOJIMA: KAIが入ったことによって、まだまだいろんな実験ができると思うんです。今作ではそこまでやりきれてないというか、KAIが山嵐というフォーマットに対してアプローチする作風に近いのかなと。だから次はそこからもっと中に入ってきてもらって、ズバッというのをやりたいですね


──どんな音になるのか想像がつかないですけど、とても面白そうですよね。


KOJIMA:そうですよね。やっぱり新曲を作りたくなるというのが一番大事なことだと思うんで。KAIは器用だしコーラスもできるんで、こっちも表現の幅が広がるんですよ。そこも楽しみですね。


──20周年っていうと大御所と呼ばれても不思議じゃないのに、まだまだ新しいことに対して貪欲なんですね。


SATOSHI:我々は今でもルーキーなんで(笑)。


KAI_SHiNE:でもそうありたいですね。


──凝り固まってない感じがすごく素敵だと思います。


KAI_SHiNE:世の中、衝撃があふれてますからね。さっきここに来るまで話してたんですけど、今の10代の人たちは音楽を聴くツールが変わって、耳の構造がもはや僕らの頃とは違うんじゃないかって。そこから生まれる作品や活動、ライブは刺激だし、そういう若い奴らと新しいチームを作ることで、また新たな初期衝動を手に入れられたら僕たちもより面白くなるんじゃないかなと思ってます。