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シルベストロ、”バサースト1000″でニッサン・アルティマをドライブ

2016年09月06日 17:41  AUTOSPORT web

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ワイルドカード枠での参戦発表会に出席したシモーナ・デ・シルベストロ(右)とレニー・グレイシー
オーストラリア・スーパーカー・シリーズで最大のイベントである『バサースト1000』に向けて、ニッサン・モータースポーツは今季のワイルドカード枠のサポートを決定。5台目のニッサン・アルティマを走らせると同時に、そのドライバーペアにシモーナ・デ・シルベストロとレニー・グレイシーを起用すると発表した。

 昨年も同じペアリングでプロドライブ・レーシングのフォード・ファルコンをドライブしたふたりは、今年10月に開催されるバサーストの名物トラック、マウント・パノラマに再び戻ってくることが決まった。

 5台目のファクトリーマシンを走らせることを決めたニッサン・モータースポーツのチーム共同オーナー兼ドライバーであるトッド・ケリーは、このバサースト1000に向けてチームを拡張する挑戦を楽しみにしているとコメントした。

「今年のバサーストで5台目のアルティマを走らせることができるなんて、本当にエキサイティングだ。僕らがワイルドカード枠を利用できると聞いた時、すぐにそのチャンスに飛びついたよ!」

「バサーストでワイルドカード枠をオペレートすることがどんなものかを熟知しているし、過去に何度も経験してきた。僕らはそこでいい仕事ができるはずだと自信を持っている」

 同時にケリーは、シモーナとレニーがそのポテンシャルをフルに発揮する場として、ニッサン・モータースポーツは最適のチームだろう、とも付け加えた。

「今年最大のイベントに向けて、シモーナの加入は“ブースト”みたいなものだ。シモーナの国際的な経験がチームに注入されることは素晴らしいし、僕らはこのシリーズでのあらゆる経験値を持っている」

「レニーはもう何年もこの手のマシンをドライブしているけれど、シモーナがすぐにジャンプアップして、先頭争いをすることはそれほど簡単な話じゃない。でもこのペアは2年目になるし、とにかく週末を通じていい仕事をすることだね」

 アメリカのインディカーで目覚ましい活躍を見せたのち、F1ではザウバーのリザーブドライバーを務め、フォーミュラE選手権でもフルシーズンを戦うなど、国際的な経験が豊富なシモーナだが、今年のバサースト1000への参戦は28歳の彼女にとってオープンホイール・レーシングから決別して、新たな挑戦を始めることを意味している。

「昨年のバサースト1000でこういうクルマのドライビングを始めて味わったけれど、それは本当に素晴らしい体験で、すぐに『これは将来的な目標になる』と感じたの」と、シモーナ。

「今年のバサーストはニッサン・アルティマをドライブすることになるから、去年とは少し違う経験になるはず。それを含めてニッサン・モータースポーツ・チームと一緒に働くことを楽しみにしているわ」

「私とレニーにこうしたチャンスを与えてくれ、チームの一員に迎えてくれたことに本当に感謝しているし、バサーストでは“"良い爪痕”を残したいわ」


 また、同時にスーパーカー・シリーズはシモーナが2017年のフルタイムドライバーとして参戦契約を締結したことも発表。シリーズの最高経営責任者であるジェームス・ウォーバートンは「シリーズにとって、最もエキサイティングで華麗なニュース」だと、喜びのコメントを発表した。

「彼女が来年の開幕戦であるクリップサル500のグリッドに並ぶ。こんなに素晴らしいニュースがあるだろうか? さらに彼女は3年契約でシリーズにコミットすることにも合意してくれた。これはスーパーカーにとって本当にブリリアントなニュースだ」

 一方のシモーナも、来季チャンピオンシップに参戦することに興奮していると述べた。

「私はこの新しい挑戦に向け、大きな敬意を持って挑もうと思っているし、同時にこれほど競争力の高い、コンペティションの激しいシリーズでドライブできることに興奮しているの。一刻も早くマシンに飛び乗って、マシンのポテンシャルを"使い倒して"レースするのが待ち遠しいわ!」

 今回のバサースト1000ではニッサン・モータースポーツからのエントリーとなるが、来季2017シーズンの所属チームは「バサースト1000の終了後」にアナウンスされる予定となっている。