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STCC:ビルドハイムのチームメイト、オーソンのニッサン・パルサーが初勝利

2016年09月06日 17:31  AUTOSPORT web

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レース2のスタートでホールショットを決めるニッサン・パルサーSTCC
スウェーデンの首都ストックホルム近郊のソルバラで9月3日~4日に開催されたSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー・チャンピオンシップ第6戦。

 レース1ではPWRレーシングが今季から走らせるセアト・ディーラーチームのレオンSTCC、ダニエル・ハグロフが、ビヨン・ビルドハイムのサーブ9-3STCCに競り勝ち優勝。

 続くレース2では、フラッシュ・エンジニアリング所属でビルドハイムのチームメイトであり、今季中盤に投入されたニッサン・パルサーSTCCをドライブするリナス・オーソンが自身復帰後初となる勝利を飾り、パルサーにSTCC初勝利をもたらした。

 レース1では予選ポールポジションを獲得していたビルドハイムがわずかにスタートで出遅れた間隙を突き、セアトのハグロフが先頭で1コーナーへ。ビルドハイムもすぐにペースを取り戻しハグロフを追うも、レース中盤に掛けてコース全域が雷雨に見舞われるなかで全車マシンコントロールに苦心。

 ハグロフはそのままのリードをなんとか守りきり、約1.6秒のマージンで薄氷の勝利を手にした。


 続くレース2は、リバースポールポジションからスタートしたオーソンのパルサーが悪条件を味方につける展開に。レース1勝者のハグロフはオープニングラップでボルボS60のリチャード・ゴランソンと接触、リタイアとなる波乱の幕開けとなった。

 オーソンが「まるで氷の上をスリック(タイヤ)で走っているような感触だった」と言うほどスリッパリーな条件のなか、2番手争いが激化し先頭走者には有利な状況に。

 終盤の大雨にも動じす、ニッサン・パルサーSTCCに初勝利をもたらしたオーソンは、喜びのコメント。 

「この勝利は自分自身とフラッシュ・エンジニアリングにとって本当に多くのことを意味する。自分も久しぶりのSTCC勝利になるし、カムバックしたように感じるよ」

「レースの展開は退屈なものにはなったけど、コース上に留まるのが難しいぐらいのコンディションだったから、本当にうれしい。レース1のビルドハイムに続いて2戦連続で良い結果が出せたことは喜ぶべきことだね!」

 その後方ではボルボの2台、ゴランソンとロバート・ダールグレンのポールスター・シアン・レーシングS60STCCに、ブロバリアン・デザインのフォード・モンデオSTCCのラスムス・マートン、そしてこのラウンドからセアトをドライブするルーキー、フィリップ・モーリンの4台がお互いのマシンにヒットするほどの激しいバトルを展開。

 しかし、ボルボを押さえ込んでいたルーキーは残り数周で強まった雨に足元をすくわれスピン、最終的に5位までドロップしてレースを終えた。

 これでボルボはダールグレン、ゴランソンの2台が揃って表彰台に。最終戦クヌットストープを前に、ポールスター・シアン・レーシングが4年連続のチームタイトルを決めている。

 次戦STCC最終ラウンドとなるクヌットストープは、9月23日~24日の週末に開催される予定だ。