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ルノー「コンマ2秒」短縮を目標、シンガポールかマレーシアでアップデートか

2016年09月06日 15:11  AUTOSPORT web

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当初の計画を変更し、PUアップデートを決めたルノー
ルノーは次の2戦で、F1エンジンのアップデートを投入する計画があるという。

 ルノーは今季まったく新しいスペックのエンジンを導入。バーレーンGPで小規模のアップデートを行い、モナコGPでも新たなスペックを持ち込んでいた。21の開発トークンを残した状態で、大規模なアップデートは2017年の開幕戦までないと明言していたが、新たなスペック投入の計画があるとのことだ。

 ファクトリーでダイナモ上の結果が良好だったことを受け、ルノーは次戦シンガポールGP、またはその次のマレーシアGPでアップデートを持ち込む計画を立てている。エンジン・テクニカルディレクターのレミ・タファンは、今後の予定を以下のように述べた。

「今シーズンは、まだ余力を残している。シンガポールでは、もう少し力を引き出せるかもしれない。今シーズンが終わるころ、どこまで行けるかに注目だ。いまの我々は来シーズンに全力で取り組んでいるが次と、その次のレースについての開発計画もすでにできあがっている。希望どおりのものを投入して、(ラップタイムを)コンマ1、2秒縮められることを期待している」

 次のアップデートが今季最後のトークン消費になるかと聞かれると「もう少しあるかもしれない。より速いものを手にしたからといって、来シーズンのために保管しておくようなことはしない」と否定した。タファンは、ルノーが残りのトークンすべてを使い切ることはないと考えており、今シーズンの使用量は「あと3から5」程度になると言う。

 他チームの現状としては、フェラーリがホームレースとなったモンツァにアップデートを投入し、残していた3トークンをすべて消費。ホンダは3トークン、メルセデスは6トークンが残っている。ただし両陣営とも、残り7レースでアップデートを持ち込むか否かは明言していない。 

現在の各マニュファクチャーの使用トークン数

フェラーリ:32(残り0)
ホンダ:29(残り3)
メルセデス:26(残り6)
ルノー:11(残り21)