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F1の売却交渉は長期化の可能性も。噂される多数の買い手とバーニーの進退は?

2016年09月06日 15:11  AUTOSPORT web

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インタビューに答えるバーニー・エクレストン。今後はどのような決断を下すのだろうか
F1の売却先について話題となっているが、候補となっている団体が複数いるため、交渉が長期化する可能性がある。

 F1の所有者であるCVCキャピタル・パートナーズ(以下CVC)は、保有している35.5%の株式を売却する準備ができており、火曜日にも契約が可能だといわれている。売却先の有力候補は、アメリカで最も広い土地を所有する人物で、米MLB、アトランタ・ブレーブスのオーナー、ジョン・マローンが会長を務める「リバティ・メディア」だ。

 一方でCVCは、米NHLマイアミ・ドルフィンズのオーナーで、カタール・スポーツ・インベストメンツと協力関係を結ぶスティーブン・ロス率いるRSEベンチャーズや、未公開株式投資会社とも交渉を続けているようだ。なお、売却額は84億ドル(約8700億円)とされている。

 現状でCVCがF1株式の最大35.5%を保有し、バーニー・エクレストンが5.3%、さらに家族信託により8.5%を保有。そのほかには、ともにアメリカに本拠を置く資産運用会社のブラックロック、投資会社のワデル・アンド・リードが名を連ねる。同じく株式を保有するノルウェー中央銀行は、売却を検討しているという。

 CVCは、モンツァのパドックで前CVC代表のドナルド・マッケンジー、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネ、そしてダイムラーの代表のディター・ツェッチェと過ごしていたエクレストンからの影響を受けず、売却交渉を行うようだ。

 ジョン・マローンの元ビジネスパートナーでもあり、21世紀フォックス取締役副会長を務めるチェイス・キャリーがF1の新会長に就くといわれ、現在フォーミュラEでCEOを務めるアレハンドロ・アガグと、世界規模でモータースポーツビジネスを展開するアメリカ人のザック・ブラウンが、エクレストンの後継としてF1の最高経営責任者に近いポジションに収まるとも言われている。