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D1グランプリ、中国でシリーズ戦発足。「『環太平洋シリーズ』構想の一環」

2016年09月05日 20:51  AUTOSPORT web

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D1中国シリーズやロシアでのエキシビション戦は、『環太平洋シリーズ』構想の一環として重要な役割を担う
D1グランプリの中国シリーズ『D1 GRAND PRIX SERIES IN CHINA』が誕生。9月15日~17日の上海ラウンドを皮切り、全3ラウンドが開催される。

 2001年に日本で誕生したD1グランプリは“クルマの格闘技”とも呼ばれるドリフトを競うもの。サーキット以外にもYouTubeやテレビ、イベント会場などで迫力ある走りを見たことのある方も多いはずだ。

 現在、ドリフト競技はアメリカを初め世界40カ国以上で行われているが、D1グランプリは現在もそのピラミッドの頂点に君臨。独自の機械審査システム『DOSS(D1 Original Scoring System)』を2009年から開発するなど、今なお世界中のドリフト競技の手本となっている。

 世界的人気の高まりを受けて、FIAは今後ドリフト競技を正式にモータースポーツ競技のひとつに位置づけることを決定しており、2017年秋には『FIAドリフティング・コンチネンタルカップ』を、翌18年からは『ワールドシリーズ』をスタートさせる計画を明らかにしている。

 D1グランプリを運営するサンプロスによれば、新たに誕生する中国シリーズや今年で開催3年目となるロシア大会は、上述の動きに先駆けた「『環太平洋シリーズ』構想の一環として重要な役割」を担っているという。

 そんな中国シリーズは15日(木)~17日(土)に上海で開幕、第1・2戦が行われる。その後、第3・4戦が北京で行われ、第5・6戦が深センで開催される予定。このシリーズには日本や中国、アメリカなど計5カ国から65台が参戦を予定しており、日本からはD1グランプリを代表するドライバーである斎藤大吾や川畑真人らが出場する。

 FIAが構想するワールドシリーズの将来を測る上で、D1グランプリ中国シリーズは試金石となることは間違いない。ドリフトファンならずとも、シリーズの今後の動きは要チェックと言えそうだ。