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友人の携帯電話を拾うため便器の中に入った男性が閉じ込められる(ノルウェー)

2016年09月05日 16:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ボットン便所に閉じ込められた男性(出典:http://www.telegraph.co.uk)
友人への思いやりがとんだ災難を生んだというニュースがノルウェーから飛び込んで来た。20歳の男性が、友人がトイレに落とした携帯電話を拾おうと公共トイレの便器の中に入り込み、そこから出ることができなくなってしまう悲劇に見舞われた。

ノルウェー・オスロ郊外のドランメンという小さな町で救出劇の主人公になったのは、カトー・ベルントセン・ラーセンさんという男性だ。彼の友人が公共のボットン便所で用を足しながら携帯電話を操作中、誤って落としてしまったことで悲劇は起こった。

棒で携帯電話を救い上げようと試みたが、なかなかうまくいかない。そこでラーセンさんは、友人よりもスリムな体型であることから自ら便器の下に潜り携帯電話を拾うことに決めた。

意を決して便槽に入ったラーセンさんだったが、1年に1度しか汚物が回収されないトイレなだけに、たちまち太ももの辺りまで汚物にまみれてしまった。パニックになったラーセンさんを襲ったのは、臭いと吐き気だけではなかった。

「なにか生き物が這い上がって来ました。」

嘔吐と吐き気を繰り返しながら、なんとか這い上がろうとしたラーセンさんだったが、地元消防隊員らが駆け付けるまでの1時間、トイレの中に閉じ込められていたのだ。

消防署のスポークスマンであるティナ・ブロックさんによると、4人の隊員がプラスチック製の便器前面をチェーンソーで切断し、ラーセンさんを救助。「比較的簡単な救助」ではあったものの、こういったケースは初めてだったと『AFP NEWS』に語っている。

悲惨な経験をしたラーセンさんのもとには地元メディアからのインタビューが殺到したが、ラーセンさんは「もう二度とトイレの中には入らない。体中が痛い。家に帰って休みたい」と話しているという。ちなみにラーセンさんにとんだ体験をさせた友人の携帯電話は発見されていない。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)