2016年F1イタリア決勝で、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは10位、セルジオ・ペレスは8位だった。チームはこのレースで、コンストラクターズ選手権ランキング4位の座をウイリアムズに奪い返された。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=10位
スタートの最初の蹴り出しは悪くなかった。だが、目の前の(マックス・)フェルスタッペンが失速したので、大きく進路を変えて彼を避けなければならなかった。おかげで、トラクションがひどく損なわれてクルマが前へ進まず、何台かに抜かれてしまったんだ。
その後、ターン4で(フェリペ・)マッサとサイド・バイ・サイドになり、ターン5で僕がアウト側になった。そこで彼のマシンが縁石に乗って跳ね、僕のクルマを軽くヒットした末に、出口で僕をアウトに押し出すような形になって、その隙に(フェルナンド・)アロンソに抜かれた。そんなわけでオープニングラップは散々だったよ。
最初のスティントでは、なかなかオーバーテイクができなくて、ピットストップを迎えるまでアロンソに抑えられていた。そして、レースの後半はほとんど単独走行になったものの、結局のところ、1周目に順位を下げたことでレースは決まってしまった。
この結果には少しがっかりしている。ここではもう少し競争力があると思っていたからだ。この教訓から学び、どこを改善できるかを理解して、さらに力をつけてシンガポールに臨む必要がある。
セルジオ・ペレス 決勝=8位
今日はあまりレースを楽しめなかった。ほとんどが単独での走行だったからね。でも、そのおかげで、少なくともタイヤを労りながら走ることはできた。いずれにしても、さらに上位を狙えるほどのペースではなかったから、これ以上の成績は望めなかったと思う。
僕らはアグレッシブな戦略にトライし、フェルスタッペンをカバーするために、2回目のストップをかなり早めにした。だが、結果としてはこれが少し早すぎて、終盤はマッサにプレッシャーをかけられることになってしまった。僕らにとっては、彼の前でフィニッシュして、できるだけ多くのポイントを持ち帰ることがすごく重要だった。
今回は難しいレースになるだろうと最初から予想していたとはいえ、さらにハードワークが必要であることが明らかになった。シンガポールでは盛り返せると思う。モンツァと比べるとまったく違う性格のサーキットで、今年ここまでのところ、僕らはストリートコースではいつも良いパフォーマンスを発揮してきたからだ。