2016年F1イタリアGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは14位、ジェンソン・バトンは12位だった。
バトンは1周目に順位を落としたものの、その後、着実に挽回していき、11位のロマン・グロージャンのすぐ後ろでフィニッシュ。
アロンソはスタートでポジションを上げたが、1回目のピットストップ時にトラフィックライトがグリーンに変わらないという問題によって遅れをとった。しかし2回目のピットストップでは2.15秒という、チームにとって最速のピットストップが行われた。
アロンソはソフト装着時にスーパーソフトを履いたバトンに抜かれた後、49周目にスーパーソフトに交換してプッシュし、全体のファステストラップタイムを記録している。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
全体的なマシンパフォーマンスを考えると、モンツァでのレースがシーズン中、我々にとって最もタフなものになるだろうことは、最初から分かっていた。そのため、12位と14位完走という結果になったことに驚きはない。
とはいえ、2台のマシンは一切問題に見舞われることなく走り、スタートからフィニッシュまで高い信頼性を示した。また、レースペースは一貫してまずまずだった。
ジェンソンとフェルナンドはハードかつフェアにいい戦いをした。彼らのバトルはテレビで見ているファンにとってもグランドスタンドの観客にとっても、見応えがあるものだったに違いない。ピットウォールから見ていると、バトルは時に少し激しすぎるように思えることもあるが、マクラーレンは常にドライバーたちにレースをさせる。公正なレースをだ。
ふたりは非常に経験豊かなプロフェッショナルであり、自分たちのしていることを正確に把握している。我々は極めて勤勉な組織ではあるが、同時にエンターテインメントビジネスの世界に身を置いていることを忘れるべきではないのだ。
エンターテインメントといえば、レース終盤、フェルナンドに1回余計にピットストップをさせ、新しいスーパーソフトタイヤを装着して走らせた。その結果、彼は今日のレースのファステストラップを記録した。彼のF1キャリアの中で22回目にあたる。
次はシンガポールだ。こことは正反対の性格のコースだ。過剰な約束をすることの危険性は十分に承知しているので、それは避けるつもりだ。だがマリーナベイのツイスティーなサーキットは今日走った高速コーナーやストレートを備えたモンツァより、我々のマシンに合っていると思う。
間違いなく、次は全力でポイントを取りにいく。