MotoGP第12戦イギリスGP、Moto2クラスは、イギリスのシルバーストンサーキットで決勝レースを行い、トーマス・ルティ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温18度、路面温度18度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはジョナス・フォルガー(カレックス)だったが、1周目にポールスタートのサム・ロウズ(カレックス)がトップに立ち、レースをリードしていく。
2番手にヨハン・ザルコ(カレックス)が続き、ルティは7周目に3番手に浮上。8周目の2コーナーでザルコを交わして2番手に上がると、その周のバックストレートでロウズを交わしてトップに立つ。
ルティはロウズ、ザルコとともにトップ集団を形成して周回を重ねていくが、終盤の15周目の16コーナーで、ロウズのインをついたザルコが、アウト側にいたロウズと接触。2台はコースオフし、ロウズは転倒してしまう。ザルコは転倒することなく、コースに復帰したものの、この接触は審議対象となってしまう。
これで単独トップに立ったルティはトップをキープしたままチェッカーを受け、今シーズン2勝目をマーク。2週間前のチェコGPで転倒し、レースの欠場を余儀なくされたルティにとって、うれしい復帰レースとなった。
2番手争いは最終ラップまでフランコ・モルビデリ(カレックス)と中上 貴晶(カレックス)が接戦を展開。最終ラップのバックストレートエンドで中上のスリップから抜け出したモルビデリがそのまま2位でゴール、中上は最後まで勝負をあきらめなかったものの、モルビデリの前に出ることはできず、3位でチェッカーとなった。
僅差の4位にハーフィス・シャハリン(カレックス)、5位にフォルガーが続き、ザルコが6位でチェッカーを受けたが、レースタイムに30秒プラスのペナルティを受け、ロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)が6位となった。
鎖骨骨折のケガを抱えたままレースに参戦したアレックス・リンス(カレックス)は7位でフィニッシュ。8位にシモーネ・コルシ(スピードアップ)、9位にマッティア・パシーニ(カレックス)、10位にアクセル・ポンス(カレックス)の順で続いた。
ロウズは転倒後、再スタートして21位でゴール。ザルコはペナルティにより22位となり、ノーポイントに終わった。ザルコはランキングトップはキープしているが、ランキング2位のリンスとのポイント差は10ポイントに縮まった。