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Honda MotoGP第12戦イギリスGP Moto2クラス予選日レポート

2016年09月04日 17:11  AUTOSPORT web

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サム・ロース
2016.09.03 ロードレース世界選手権 第12戦 イギリスGP 予選

[Moto2] ロースがポールポジションを獲得

2016年9月3日(土)・予選
会場:シルバーストーン・サーキット
天候:曇りのち雨
気温:16℃
コースコンディション:ドライのちウエット

Moto2 レポート
Moto2クラスの予選も断続的に雨が降る中で行われ、19台が転倒するという厳しいセッションとなりました。その中でサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が地元ファンの期待に応えて今季4度目のPPを獲得しました。初日のフリー走行でトップタイムを出したロースは、2日目のフリー走行でもトップタイムをマーク。ウエットコンディションとなった午後の予選でも安定した速さを披露して、優勝候補の筆頭に浮上しました。今季1番の仕上がりとなったロース。決勝でも地元ファンの期待に応える意気込みです。

そのロースとし烈なPP争いを繰り広げたヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が2番手につけました。しかし、最後のアタックで痛恨の転倒を喫し、悔しいセッションとなりました。3戦連続4回目のPP獲得は果たせなかったザルコですが、決勝ではロースとの優勝争いに闘志を燃やしています。

初日のフリー走行で3番手、2日目も5番手につけたジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)が、ウエットコンディションとなった予選で3番手につけました。今大会、ロースとザルコのような安定したスピードはありませんが、優勝争いに絡んでくることは間違いなく、前戦チェコGPからの2戦連続の優勝を狙います。

シーズン中盤戦に入って調子を上げているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が4番手、ウエットコンディションを得意とするハフィズ・シャーリン(Petronas Raceline Malaysia)が5番手、フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が6番手と続きました。

初日2番手につけ、2日目のフリー走行でも2番手と好調をキープした中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、ウエットコンディションでは思うようにタイムを出せず11番手でした。しかし、決勝はドライコンディションが予想されるだけに追い上げのレースが期待されます。

Moto2 コメント
サム・ロース(Moto2 ポールポジション)
「すべてのセッションでファステストタイムをマークしましたが、正直、ウエットでポールポジションを獲得できるとは思っていませんでした。このようなコンディションでも一歩前進することができたのでうれしいです。前戦チェコGPの経験が役に立ちました。雨のブルノで表彰台に上がったことが、今回のレースに向けて自信につながっています。明日はドライレースになることを願っていますが、今大会は、ドライでもウエットでも、ほかのライダーに対して少しアドバンテージがあると思います。もちろん、ザルコは優勝争いに入ってくるでしょうし、優勝は簡単なことではありません。でも、とてもいいレースができると思います。そしてタイトル争いをおもしろいものにしていきたいです」

ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
「雨の予選で、セッションの大部分をリードできたことはうれしいです。快適だったし、いいタイムを出すことができたのは重要なことです。明日がどのような天気になるかはわかりませんが、おそらく、ドライコンディションになりそうです。予選は、雨の降り方がどんどん変わり、路面状況もコロコロ変わったので、プッシュしたくても簡単ではありませんでした。最後に限界でプッシュしているときに、ミスをして転倒してしまい、残念でした。しかし、ドライでもウエットでもいい走りができています。明日はいいスタートを切って、サムの走りを見たいです。いいレースをしてポイントを獲得するのが目標です。もし勝てるならなおさらうれしいです。とにかく、ナーバスにならないようにしたいです」

ジョナス・フォルガー(Moto2 3番手)
「ドライでもいい仕事ができることを願っています。今大会は、特別速くはありませんが、常にトップ5に入っているので、いいレースができると思います。もし雨になったら、リズムをつかむのが難しいレースになると思います。シルバーストーンは、あるコーナーでうまくいっても、ほかのコーナーで滑りやすかったりするので難しいです。今日はたくさんのライダーが転倒していました。でも、どのようなコンディションになっても大丈夫です。雨でもドライでもいいセッティングがあります」

中上貴晶(Moto2 11番手)
「ウエットコンディションとなった前戦チェコGPも、リアのグリップ不足が課題でしたが、今回もそれは同じでした。シルバーストーンは、ブルノよりもミューが低いので、その問題がもっと顕著に出るんじゃないかと思っていましたが、その通りでした。雨量がめまぐるしく変わったので、本当に難しいセッションでした。今日は45分間、走り続けましたが、今後に向けて、いろいろデータを得られたのはよかったです。ドライでは2番手タイムを出せているし、明日の天気はよさそうなのでいいレースができると思います。タイヤは、ミディアムを選択します。ほかのライダーも同じだと思います。どのくらい持つかは、しっかりテストできていないので不安ですが、それはみんな同じです。11番グリッドからしっかり追い上げていきたいです」