Q&AサイトのOKWAVEに「あなたが知っている、パソコンのキーボードでローマ字入力じゃなく『かな入力』している人ってどんなタイプですか?」という質問がありました。角川アスキー総研が2015年に実施した調査によると、ローマ字入力が93.1%を占めたそうです。
JISかな入力をしている人は、わずか5.1%。確かに私の周りでも、かな入力をしている人は見たことがありません。ワープロ専用機しかなかった時代やパソコン導入初期には、かな入力をする人も多かったようですが……。(ライター:Makiko.N)
職場では少数派ゆえの煩わしさもあるが
上記の調査でも年齢別に見ると、60代以上では「JISかな派」が11.3%、「親指シフト派」も2.1%いるなど年齢による違いが大きいので、ワープロ時代の名残と考えるのが普通でしょう。
しかし60代以上でも「ローマ字派」が86.6%を占めており、それ以外の人では何か傾向があるのかもしれません。相談者のnopneさんは、こんな疑問を投げかけています。
「かな入力をしているのは、仕事ができる人ですか? それとも柔軟さがない人? 変な人? 普通の人? 意外な人? それっぽい人ですか?」
この質問に対して、回答者からちょっと冷たいコメントが寄せられていました。
「柔軟さがない人でしょう。仕事場で使っているPCが共有なのですが、一人だけ、かな入力の人が居て、使い終わった後ローマ字に直しておいてくれなくて、ローマ字で使っている人は切り替えが判らなくて、いつも切り替えを頼まれるのです…煩わしいことこの上ない」(kimamaoyajiさん)
使っているキーボードのタイプで人格を判断するのは無理がありますが、職場ではあまり歓迎されない場合もあるという声がありました。別の回答者からも共用パソコンがかな入力になっていて「キーボードが故障した」と騒ぎになったという声がありました。
「キーの打ち数」が少ないのだから当然?
少数派のため「かな入力=面倒な人」と思う人もいますが、なぜローマ字入力を使わないのでしょうか。回答者のohmaigodさんはこう言っています。
「僕より年上の方々の中には、日本語入力の方が楽と言う方を結構知ってます。今まで箸を使って食べてた料理(焼き魚とか)をナイフとフォークで食べる様なものですから、なかなか馴染めないと思います」(ohmaigodさん)
長年かな入力を使ってきた人にとっては、ローマ字入力に切り替えるのは一苦労。パソコン自体が対応しているのだったら、あえて入力方法を変えなくてもいいと考える人がいてもおかしくありません。また、「慣れ」以外にもこんな理由があるようです。
「ローマ字入力を使えるけど単に押すキーが少ないという理由で、かな入力を敢えて使ってる人がいます。前の職場にいたのですが、途轍もなくキー入力速度が速い。これはローマ字入力では到達できない領域だそうです」(risuguminoさん)
「日本語のタイピングの速さを求めるなら『かな入力』。極めれば入力するキーの打ち数が少ない『かな入力』が効率的です」(hayasi456さん)
確かに、かな入力は一回で一文字入力できるので、入力回数が少なくて済みます。入力が速いからと言って、直ちに「仕事ができる人」と言えるわけではありませんが、かな入力を使っている人の中には、世の中の主流よりも入力スピードの速さを追及する効率性重視の人もいるのかもしれませんね。
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