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メカUPDATE:モンツァで最も注目を集めたハースの新ウェーブ・リヤウイング

2016年09月04日 15:41  AUTOSPORT web

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F1イタリアGP エステバン・グティエレス
21戦中、もっとも平均速度が高く、最高速も高いモンツァには、多くのチームがモンツァ専用の空力パッケージを投入する。その中で、今年のイタリヤGPで一番注目を集めた空力パーツが、ハースが持ち込んだリヤウイングだ。メインプレートがM字型に波型の形状をしているのである。

 通常であれば、ストレートスピードが高いモンツァでは、空気抵抗を嫌って、ウイングの角度を薄くしたロウダウンフォース仕様のウイングを使用する。しかし、それではレズモ、ウスカリ、パラボリカという中速から高速のコーナーで速く走ることができず、コーナーの立ち上がりがもたつき、ストレートへの加速が上がらなくなる。

 そこでハースは、コーナーでのダウンフォースをある程度キープしたうえで、ストレートでの空気抵抗を軽減するというアイディアを開発。それがフラップの形状を波型にすることだったのではないかと考えられる。波型の上に盛り上がった2点(写真青色矢印)が空気抵抗を軽減している部分で、下がっている翼端板側の2点と中央のセンターピラーと接する部分がダウンフォースを発生させている部分だと考えられる。

 このようにフラップを波型にすることで、メインフラップそのものの角度を維持して、ある程度のダウンフォースをキープし、ストレートでの空気抵抗を軽減しているのだろう。モンツァでのフリー走行の走りを見る限り、このアイディアは機能しているようだ。したがって今後、模倣してくるチームがあるかもしれない。